「氷に嫌われた」羽生結弦  「リンクの穴」はなぜできたのか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月9日放送)内の「北京 TODAY’S REPORT」に、現地(北京)からニッポン放送・洗川雄司アナウンサーが出演。2月8日に行われたフィギュアスケート男子ショートプログラムに出場した羽生結弦について解説した。

【北京五輪2022】<フィギュアスケート 男子SP>ショートプログラムの演技後、リンクに触れて悔しい表情を見せる羽生結弦=2022年2月8日、首都体育館 写真提供:産経新聞社

最初の演技でリンクの穴に乗ってしまい、痛恨のミス

2月8日に行われた北京五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で、94年ぶりの3連覇を狙う羽生結弦(ANA)は冒頭に予定した4回転サルコーが1回転になる大きなミスがあり、8位と出遅れた。

飯田)2月8日はフィギュアスケート男子シングル、前半のショートプログラムが行われました。18歳の鍵山優真選手が自己ベストを大幅更新。108.12をマークして日本勢トップの2位です。羽生結弦選手は8位となっています。

洗川)羽生結弦選手は8位ということになってしまいました。中国でも羽生選手は大人気でして、オリンピックの場で報道陣は記者席に座りますけれども、報道目的以外に個人のスマートフォンで写真を撮ることなどはできません。

中国でも人気の高い羽生選手

洗川)そういうことをすると、ボランティアや係員の方に注意され、監視されているところもあります。中国での大会に限らず、国際大会はどこでもそうなのですが、昨日(8日)は羽生選手がリンクに来た瞬間、記者席の後ろに立っているボランティア係員の女性たちが一斉にスマートフォンを取り出しました。「さっきまで言っていたことと違うではないか!」と。

飯田)違うではないかと。

洗川)羽生選手の日本だけではない人気の高さを伺うことができました。今回の演技では、リンクにあった穴にはまってしまうというアクシデントが起こりました。

飯田)そのようですね。最初の4回転のタイミングで。

洗川)取材陣には「演技構成表」が配られていて、あらかじめ我々はわかっているので、「まずは4回転サルコーというジャンプだ」と構えて見ていたのですが、「フワッ」と飛んで1回転だったので記者席もざわつきました。

氷に嫌われた

洗川)羽生選手は競技直後に「皆さんよりも僕がいちばんふわふわしていると思うのですけれど、ちょっと嫌われたなと思っています」と、「氷に嫌われた」という表現をしていました。

飯田)氷に嫌われた。

洗川)1回転になってしまったことについて、「自分の穴ではなく、他のスケーターの穴が存在していて。ちょうど滑っているところに穴があって、ガコッとはまってしまった」と言っていました。羽生選手が登場したのが全体29人中の第4グループだったのですが、その3人目が羽生選手の演技でした。第4グループ前には整氷が行われていましたが、そのあとに6分間の練習が与えられているのです。

ライバルのネイサン・チェン選手は世界最高得点を出す

洗川)おそらく、そのときにできた穴だったのではないかということです。明日(10日)、男子フリーを迎えることになるのですけれども、「もう怖いものはないので」と羽生選手は少し苦笑いのような表情を浮かべていました。トップが最大のライバルであるアメリカのネイサン・チェン選手になりました。しかもノーミスで、世界最高得点の113.97でした。羽生選手が95.15ということで、18点以上開いている状態です。

飯田)これを巻き返すのは……。

洗川)厳しいかも知れません。18点差というのはなかなか。フリーでは、羽生選手はまだ誰も飛んだことがないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を飛ぼうという挑戦を続けています。昨日もショートプログラムでは使わないのに、朝の練習で飛ぶ練習をしていたのです。実際には成功せずに両足で着氷ということになっていたのですが、それくらいフリーに向けて意識して練習しており、集中がフリーに向きすぎていたのかなという気もしました。

飯田)なるほど。

洗川)ネイサン・チェン選手は記者会見で羽生選手について触れていまして、「オリンピックの場では、残念なことではあるが、必ずしも計画通りに行かないこともある。でも、彼は真のフィギュアスケートのアイコンだ」という表現をしました。象徴であると。「彼の立場を奪うことはできない」と擁護はしていたのですけれども、果たして羽生選手がどういう演技をしてくれるかということになります。

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