中国当局、北京で日本人男性を拘束 こういう悲惨なことを行う国が隣にある現実を我々は認識するべき

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地政学・戦略学者の奥山真司が3月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。中国の北京で拘束されたアステラス製薬の日本人男性について解説した。

中国当局、北京で日本人男性を拘束 こういう悲惨なことを行う国が隣にある現実を我々は認識するべき

中国の習近平国家主席(ロシア・モスクワ)=2022年12月30日 EPA=時事 写真提供:時事通信

日本人男性の拘束を「スパイ容疑」と説明

飯田)中国外務省は日本人男性の拘束について、スパイ容疑だと説明しました。3月にアステラス製薬の現地法人幹部を務める男性が拘束されましたが、こういう形での戦いもある。

人質外交で1000日以上拘束されたカナダ人「2人のマイケル事件」 ~ファーウェイCFOが拘束された直後に逮捕

奥山)グレーゾーンの戦いであり、既にカナダがやられています。「2人のマイケル事件」と言われるものです。ファーウェイ創業者の娘である孟晩舟さん(最高財務責任者)を、カナダがアメリカ側に渡すために拘束した。報復とは言いませんが、それに対して実質的な人質外交を行い、1000日以上、つまり3年ほど拘束していました。

飯田)そうですね。

奥山)そのときに北京の報道官で、戦狼外交をやっていた趙立堅という人が、「2人のマイケルは人質だ」と自主的に認めるような発言もしていました。

不透明な形で人質外交を行う国が隣にいる現実を我々は認識するべき

奥山)隣にそういう国があって、我々はビジネスもしていますが、実質、向こうが不透明な形で人質外交を行っている。それに対して「日本はどうするのか」ということが、これからますます問われるのではないでしょうか。

飯田)政府が水面下で動いているとも言われますが。

奥山)水面下では動いていると思います。ニュースでも「ハイレベルの介入があった」と報道されてはいます。あまりにも長く拘束されていたおかげで、2人のマイケルさんは新型コロナウイルスが流行中だったことに気付かなかったそうです。そういう悲惨なことを行う国が隣にあることを、我々は認識しなくてはいけません。

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