キャスターの辛坊治郎が4月10日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎　ズーム　そこまで言うか！」に出演。今回の統一地方選に合わせ、2025年大阪・関西万博の会場であり、カジノを含む統合型リゾート施設（IR）の候補地でもある大阪市此花区の夢洲について、自民党名で「ディズニーリゾート」の誘致を呼び掛けるポスターが大阪市内に掲示されていることを巡り、「できもしないことを呼び掛けている。自民は統一地方選に勝つつもりがない」と解説した。

2025年大阪・関西万博の会場となる夢洲＝2023年1月10日午後、大阪市此花区　写真提供：産経新聞社

辛坊）統一地方選の前半戦、大阪の選挙結果は想像できましたが、自民が壊滅に近い状態でした。それをよく理解できる事柄があります。大阪市内のあちらこちらに貼られたポスターです。これが、ひどいんですよ。ポスターには「夢洲にディズニーリゾートを！」と書かれています。このポスターは自民が作った物です。

夢洲は、大阪府市がカジノを含む統合型リゾート施設（IR）の候補地としている大阪市此花区にある人工島で、2025年大阪・関西万博の会場です。そこにディズニーリゾートを誘致するなんていう話は、今回の選挙以前には聞いたこともなく、唐突です。ディズニー側も、そんなことは一言もにおわせていません。

そもそも、夢洲の近くにはユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ、同区）があります。このUSJを大阪に誘致した際には、他の大規模テーマパークを誘致しないという覚書を結んでいます。ですから、ディズニーリゾートの誘致などできるわけがないんです。そうした経緯があるにもかかわらず、今回の選挙戦が始まると、大阪市内のいたる所にディズニーリゾートの誘致を呼び掛けるポスターが貼られました。できもしないことを呼び掛けるなんて、今回の選挙、大阪の自民は初めから勝つつもりがないということです。