内山高志、井上尚弥に対する戦法とは? 「倒すというよりも……」
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5月14日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~20時20分)が放送。元WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志が出演。プロボクサー・井上尚弥について語る場面があった。
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組、「The Deep」。内山は、元WBA世界スーパーフェザー級王者で、その戦いぶりから「ノックアウト・ダイナマイト」の異名を持つ。引退後は、テレビでの解説やボクシング・フィットネスジムの経営、YouTube「内山高志KOチャンネル」で活躍している。番組では、井上尚弥の事を聞かれた内山が、自身の見解を語った。
金子:30歳の内山さんが、モンスター井上君(プロボクサー・井上尚弥)と対峙したら、まず何をしますか?まず、どんなプランを立てますか?
内山:でも、ボクシングスタイルは変えられないので、いつも通りですよね。僕は広めに構えて、遠いところからなるべく距離をつくる。
金子:どこを一番警戒しますか?
内山:警戒するとしたら、やっぱり入り際。こっちが、チャンスと思って飛び込んだ時に、逆に、彼はすごいカウンターも早いし、アッパーも飛んでくるので、そこは注意します。だから、無駄に入らないですね。あえて連打もしないです。ブロックしているからって、「バンバンバン」っていかないです。合わせるのが上手いので。「ドンドン、バーン」ってすぐ離れて、またもう一歩ずつ行ったりとか。リズムを変えます。彼の一撃が早いですから。僕はそう戦いますね、アウトボクシングです。
金子:内山さんの勝機はどこ?
内山:勝機はやっぱり、アウトボクシング。僕のジャブが起点です。左ジャブから当てるってとこです。
金子:当てて、突き放して、入らせない。倒すことは?
内山:倒すのは、そうなってくるとなかなか難しいですよね。本当に踏み込んだときに、たまたま当たったりとか。そういうのがないと。
金子:いや、なんかね、那須川選手について聞いたのと、井上選手に聞いたのが選手としての今の立場が全然違うんですね。真剣というか。内山さんの真剣度が全然違う。
内山:あー、そうですか(笑)
金子:まず大前提として警戒してるものがでかいですね。
内山:やっぱりあれだけの試合を何試合も見せつけられたら、強いとしか言えないです。
金子:やられないことを、まず、内山さんは考えていますよね。
内山:そうですね。倒そうっていうよりも、まずどうやったらポイントを取れるのか。
金子は、「全く意図したわけではなかったのですが」と前置きをした上で、「井上尚弥選手の底知れぬ強さが、結果的に内山さんというフィルターを通して浮かび上がった」と言った。内山との再会が13年ぶりだったという金子は、スタジオでも色々話し込んだと言い、対談は盛り上がりを見せた。
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番組情報
スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。