工藤公康・福岡ソフトバンクホークスで「交換日記みたいなのをしたことがあります(笑)」

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5月7日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~20時20分)が放送。前福岡ソフトバンクホークス監督・工藤公康が出演。配球について語った。

工藤公康・福岡ソフトバンクホークスで「交換日記みたいなのをしたことがあります(笑)」

金子達仁・工藤公康

一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組、「The Deep」。工藤は、西武黄金期のエース・サウスポーで、現役生活は史上最長に並ぶ29年。また、3球団で日本シリーズの勝利投手になった唯一の選手で、「優勝請負人」と呼ばれた。2015年から2021年まで福岡ソフトバンクホークスの監督としてリーグ優勝3回、日本一5回を成し遂げた。2021年のシーズンで監督を退任し、現在は野球評論家としても活躍している。番組では「配球には、100点も0点もない」と語り、福岡ソフトバンクホークス監督時代を振り返った。

工藤公康・福岡ソフトバンクホークスで「交換日記みたいなのをしたことがあります(笑)」

工藤公康

金子:配球に完璧、100点はないと仰っているじゃないですか。0点はあるんですか?

工藤:0点もないですね。0点と言ってはいけないのかな、と思います。全く考えないで、配球にサインを出しているんだったら、それは0点だと思うんですよ。それ、どんな結果になったとしても、考えていない。でもキャッチャーで考えてない人、1人もいないと思うんで。

金子:僕はプロの世界に足を踏み入れた事がない人間なんで、想像するしかないんですが。考えて考えて……。でも、答えが出ないから「えーいっ!」っていっちゃう場面、これはダメなんでしょうか?

工藤:答えが出ないのがだめです。

金子:だめですか?

工藤:考えるのは良いことなんです。答えは出さなきゃいけない。答えを出さないと、打たれた時、抑えたときの、それまで考えた流れが全部なくなっちゃうんです。

金子:次がないと。

工藤:はい。その答えが出たからこそ、打たれた、抑えた。で、「だから、こうすればいいんだ」とか、「次はこうしよう」とか。その次に行かなきゃいけないじゃないですか。今日、明日も明後日。1年後、2年後も試合なので。やっぱり、考えに考えたら、そこで1つの答えを出す。で、答えを出して試す。試してダメだったらまた考える。

金子:そんな工藤さんであっても、西武時代は失礼な言い方ですけど、割と考えなしに、ブイブイ投げていたわけじゃないですか。

工藤:オレオレでした(笑)

金子:オレオレじゃないですか(笑)若いキャッチャー、若いピッチャー。基本似たようなもんだと思うんですよ。

工藤:はい、同じです。

金子:監督時代は、そんなオラオラの選手たちをどうコントロールなさったんですか?

工藤:やっぱり1番は、ホークスで甲斐くん(福岡ソフトバンクホークス・甲斐拓也捕手)が一番重要だったので。甲斐くんと話をしたりとか、食事に行ったりとか。変な意味ではないんですけど、交換日記みたいなのをしたことがあります(笑)

金子: 変な意味じゃなくてもだいぶちょっと怖いですけど、交換日記ですか(笑)

工藤公康・福岡ソフトバンクホークスで「交換日記みたいなのをしたことがあります(笑)」

金子達仁

工藤は、「どんなことを書かれても、例え僕のことを批判したとしても、それは絶対外に漏らさないし、周りに人間にも言わない」と約束をしたうえで、甲斐拓也捕手とだけ交換日記をしていたという。対談を終えた金子は、「やはり強いチームには理由がある」と言い、「阪神が勝てない理由があるってことです」と思いを口にしていた。

Podcastでの聴取はこちらから。

番組情報

The Deep

毎週日曜日 20:00-20:20

番組HP

スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。

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