5月24日(水)深夜、テレビプロデューサーの佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週水曜27時~28時30分)が生放送。
20日(土)に開催されて初代王者が決まった、新たなお笑い賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)について、制作者目線で見た感想を語った
「初めての賞レースで4時間もの特番で、トラブルがゼロ、審査方法にネットがネガティブな反応をしないだけでも奇跡だと、制作者の目で見返した時に思いました。
賞レースでは、視聴者からの意見を受けて変えていくし、審査員と制作者は褒められることがほとんどないですよね。だけど『THE SECOND』は番組自体も褒められている。芸人さんはみんな面白かったし、優勝はギャロップで文句もないですよね。
僕が驚いたのは、審査員でもあるお客さんのバランス。軽くも重くもなかったですよね。あと、点数の理由を聞かれたお客さんがちゃんとコメントできていたことです。『これ、どうやってんだろう?』って思って調べたら、総合演出を務めるフジテレビの日置くん(日置祐貴氏)のインタビューが出てきたんです。
実は最初、採点で『(1~3点満点の)1点』を付ける人が結構いて、辛かったそうです。日置くんのインタビューによると、大学生の時に『集団に意志や責任感を持たせる方法』を習ったことがあって、1人に意見を言わせると、『聞かれるんだ』と思って無責任な人がいなくなる。だから『なんでその点数をつけたのか』を理由付けしながらボタンを押すようになるそうで。
だから『理由を聞かれる』のが大事だと。お客さんは『聞かれる可能性があるから、変な点数は付けられない。1点を付けるには理由が必要だな』となるから、ちゃんと審査が均質化してレベルも上がる。最初はファンとして好きな芸人にいい点数を付けた人もいたけど、そういう人がいなくなったっていう。
審査員であるお客さんに“点数の理由”を聞いた時、『なんとなく』と言った人には、予選の時にMCに『もっと詳しく理由を聞いてください。(時間が)延びてもいい』と伝えていたそうです。それで、“『理由がない』で点数を入れてはダメ”っていう空気を作っていたと。
だからあの空気は、予選からお客さんをちゃんと育てた結果だから、偶然じゃないんですよね。僕はそれを知って、すごい感動したんです。あのシステムを練り上げ、作ったことに。第1回なのに、あのレベルで大会を作ったスタッフの皆さん、特に日置くんはすごいなと思いました」
『THE SECOND』は観客のみが審査員を務め、これまでの賞レースとは一線を画すスタイルだった。新たな番組システムを作って練り上げたスタッフ陣について、「制作者として素晴らしいと思った」と何度も称賛した佐久間。
同大会でアンバサダーを務めた松本人志にも佐久間は「他の大会と比べて徹底的に松本さんが優しくて……」とも述べ、なにかと感銘を受ける大会だったと振り返った。
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番組情報
元・テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行が、ニッポン放送の「オールナイトニッポン0(ZERO)」に挑戦! フリーのテレビマン、45歳で既婚者、娘がいる脱サラおじさんが、一生懸命しゃべります。最年長パーソナリティがお送りする「メディアミックス ラジオ番組」です!
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