キャスターの辛坊治郎が8月1日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。同日、関東地方1都4県で同日、停電が発生したことを受け、少年時代の体験を振り返りながら「停電がなかったら、私は今、この仕事をしていない」と、放送局人生を目指した動機を明らかにした。
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※イメージ
辛坊)停電がなかったら、私は今この仕事をしていません。昔話をします。
私が少年時代の体験談です。「ぼくの心はバイオリン」という名作映画をTBSテレビで見ていたところ、ラスト数分のところで停電が起きてしまったんです。テレビは映らなくなりました。
現在のようにDVDや配信などがない時代です。映画の結末がどうしても気になり、TBSの視聴者相談窓口に電話をかけたんですね。すると、対応してくださった男性スタッフが、ものすごく丁寧にストーリーを教えてくれました。「放送局は、こんな親切な人がいるところなんだ」と感動しましたよ。それで、辛坊少年は「大人になったら放送局で働こう」と思ったんです。
当時、埼玉県内に住んでいました。ですから、あのとき、埼玉県内で停電が起きなければ、私は今のこの商売をしていませんでした。人生は分からないものです。
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辛坊治郎
辛坊)今、「災害級の猛暑」といわれる中、停電になったらエアコンなどが使えず、命の危険さえあることも確かです。一方で、停電がきっかけで人生が変わることも十分にありえます。「禍福は糾える縄の如し」「人間万事塞翁が馬」ともいいますが、もしかすると停電がきっかけで人生が良い方向に変わる人だっているかもしれません。