そこにあるのは米中の「情報戦」 台湾軍の8月の「米本土軍事演習参加」がいまになって報道

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ジャーナリストの須田慎一郎が9月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。8月に実施された米軍の演習に台湾軍が参加していたとする報道について解説した。

そこにあるのは米中の「情報戦」 台湾軍の8月の「米本土軍事演習参加」がいまになって報道

インドネシアのバリ島で、握手する中国の習近平国家主席(左)とバイデン米大統領 2022年11月14日 (ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

台湾軍が8月の米本土の軍事演習に参加 ~なぜいまになって報道されるのか

飯田)アメリカ中西部ミシガン州で8月に行われた軍事演習に、台湾軍も参加していたということです。8月に行われたことが、いまになって報道されています。

須田)これも情報戦の一種でしょうね。「アメリカと台湾は軍事的に一体化し始めている」ということを、メッセージとして出していく必要があったのではないでしょうか。要するに牽制だと思います。

飯田)これだけ一体で動いているのだから、「手出ししたら大変なことになるぞ」というメッセージとして。

須田)台湾有事の際、本当にアメリカが軍事的に乗り出すのかが議論されてきたわけです。「アメリカはそこまでやるつもりがない」など、ある意味で疑心暗鬼を呼び込むような情報が発信されていましたが、台湾軍との軍事演習を行っていた。これに対して、中国は怒り心頭だと思います。

尖閣のリスクがある日本にとってもこの動きは歓迎

飯田)アメリカ軍がフルコミットせず、後方支援に留まるのであれば、勝機があるのではないかと分析されていました。

須田)それが尖閣のリスクとしてはね上がってくるわけですから、日本にとってもこの動きは歓迎すべきだと思います。

中国はタイ海軍と合同演習を行う

飯田)一方で、中国はタイ海軍と合同演習を行うようです。双方の陣取り合戦ですか?

須田)そうですね。いわゆるグローバルサウスをめぐっての陣取り合戦が、いよいよ激化してきたのでしょうね。

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