荘口彰久 福山雅治に教えられた “すべての練習を超えた感動”
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4月1日(月)荘口彰久がパーソナリティを務める「ケーダッシュセカンドプレゼンツ 輝く未来のアスリート アスヤン!~若いアスリートを全力応援~」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。
今回は放送初回ということで荘口1人で進行。荘口と言えば長年、ラジオ番組で福山雅治のパートナーを務めており、「アスリート」をキーワードに、福山とのエピソードを披露した。
荘口:大泉洋さんの日本武道館でのソロコンサートがあって、福山さんとご一緒だったんですよ。大泉さんらしくエンターテイナーとして盛り上げて、歌よりもおしゃべりが長いんですけど(笑)。それで、誰も予想しなかったのが、急にグランドピアノがステージの下からスーッて上がってきて。大泉さんが、
「今からピアノを弾きます」
観客は「えーっ!?」となって。大泉さんは「このために半年間練習してきました」と言ったら、また「えーっ!?」。ご自身の曲をピアノで弾いてくれたんですけど、みんな、キャーッ、うわーっ、て盛り上がって。それで、スッと静まった後イントロを弾いたら…間違ったんですよ、大泉さん。そうしたら、まあまあ、待て待て待て、みたいないつもの軽快トーク。また弾くんですけど、また失敗しちゃって。それから大泉さん、何度弾いても失敗しちゃうんですよ。
すると、私の横で一緒に見ていた福山さんが「これ、イップスかもしれないな」と。よくゴルファーの方がパターとかどうしても入らなくなってしまうように気持ち、精神的な問題かな、と。結局10回以上失敗しました。お客さんもだんだん、大丈夫かな?という感じになってきて。すると、大泉さんがスクリーンに大写しになったのですが、紅白歌合戦だろうがなんだろうがどんなところでも笑いを取るし、堂々と司会もやるし、演技もするし、という方の手が震えていたんですよ。その後に弾いたらうまく行きました。お客さんも盛り上がって。
帰り道、福山さんが言っていたのが「洋ちゃん、エンターテイナーだから最初から盛り上げてすばらしいんだけど、あそこでピアノを失敗したのが良かった」と。「荘ちゃんに前に、(自分たちアーティストは)アスリートに絶対勝てない、って話をしたじゃん。すべての練習を超えて、そこに感動がある。大泉さんも半年間誰にも言わずひっそり練習して、でも失敗しちゃった。手が震えている大泉さんなんて見たことがない。でも最後の最後で乗り越えて成功した。そこに筋書きのないドラマがあった。あれがあるから、武道館のコンサートは良かった。それはある意味アスリートの今まで自分が超えたことのない壁を超えた瞬間を見たのと同じような感動があったかもしれない」
さすが福山さんは見るところが違うなあ、と感じました。福山さんは五輪でアスリートの取材もされているからこそ出たお話なのかな。