受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は過去にあった受験に纏わる事件・ニュースの中から不正入試とその手口を取り上げて、ランパンプスが考察と注意喚起をします!
――さて、本日は、不正入試やカンニングに関する、過去の事件から、最近の事情までをピックアップしましたので、ランパンプスのお二人に、考察と注意喚起をしていただきます。ちなみに、自分が試験で不正したとか、不正行為を見たなど、カンニングに纏わるエピソードはありますか?
小林:僕は、真面目なバカだったので、さらけ出して低い点を取っていましたね。ただ、小学校で急に「漢字の小テストをやります」って言われた時は、教室内の漢字を隈なく探しました(笑)。
寺内:僕の場合は「どっからがカンニングか」って話になっちゃいますね。常に脳内を覗いているわけだから、自分の脳みそがカンペだって言われたら、常にカンニング状態なんですよ。
小林:何をおっしゃっているかわかりません。自分の脳みそで考えて、出てきた文字を書いてるってこと?
寺内:そう!
小林:それカンニングって言わないの。
寺内:過去の記憶とか見ちゃってるけど大丈夫?
小林:それは記憶力が良いってだけだから。
寺内:僕の脳みそってチートだから犯罪級じゃない?
小林:「東大理3です!」とかの人じゃないから大丈夫。勉強をめっちゃ頑張っただけです。
寺内:なるほど! 努力した成果が脳に残ってるだけだから、カンニングじゃないんだ(笑)!
小林:学生の頃、やってるやつとかいた?
寺内:同級生はしてなかったと思うな。僕が小学生のころ、ちょうど「カンニング」って言葉が流行った時期だったんだよね。
小林:1996年に「That’sカンニング! 史上最大の作戦?」って映画があったよね。安室奈美恵さんがドレッドの髪の毛をくるくるってほどいたら文字が出てくるみたいな。
寺内:だから流行っていたんだ!
――昔ながらの手口を調べると「足首に答えを書いて、靴下で隠して足首を掻くふりをしてチラ見」や、「友達と協力して消しゴムに答えを書いて貸し借りする」、「板ガムの包み紙に単語を書いてテストに持ち込み、途中食べるふりをする」、「トイレにカンニングペーパーを仕込み、試験中にトイレに行く」などがありました。
寺内:いにしえのカンニングですね。
小林:足首に仕込めるくらいの文字数なら覚えた方が早いだろ! あと、そもそもガム食べちゃだめだろ(笑)。
寺内:今は、色々と対策されているから、もうできないだろうな。
小林:今だったら、骨伝導のパッチみたいなのを貼って、解答を流したりできそうだよね?
寺内:アップルウォッチとかあるしね。
小林:アップルウォッチはバレちゃうでしょ?
寺内:そう? こうやって書いてる時にさ、「Hey Siri !」って。
Sili:『はい!』
一同:(笑)。
小林:おい! 音でがっつりバレちゃうじゃねぇか!
寺内:でも、音声切っておけば、漢字とかはすぐわかるじゃん。
小林:たしかに。でも、やっぱりカンニングは自分の身にはならないよね。
寺内:時間の費やし方の違いなだけで「抜け道を探す天才」にはなれるかも。
小林:いや、本当の天才には敵わないよ。
寺内:急に真面目(笑)。
――さて、次は、不正入試という枠で、日本で最も有名な事件を紹介します。こちらはカンニングではなく替え玉受験です。まずは概要をご覧ください。
――明治大学替え玉受験事件は1991年の4月に起きました。被疑者は、なべやかんさんを含む2名で、手口は「受験者以外のものが受験者本人になりすまして試験を受ける」というもの。受験票と入学後の学生証の写真の照合で、顔写真が全く違うことで発覚しました。受験者になりすました人は「有印私文書偽造」で、刑事責任が問われ、2人の入学を取り消し、代わりに受験した浪人生と事件に関与した関係者は逮捕されています。
寺内:甘い蜜に引っ掛かっちゃったんですね。
――親がお金を払ったので、なべやかんさんはよくわかっていなかったらしいですが、この事件は、明大の大学野球部や相撲部の監督、大学事務職員、替え玉受験者を手配する学生などが関わった組織犯罪でした。
寺内:内部にも共犯者がいたんだ!
小林:勉強が苦手でも、良い選手を取りたかったのかな?
――ちなみに、なべやかんさんは、18万円程度でしたが、もう一人の方は1200万円を支払ったと報道されています。
寺内:替え玉にも芸能人価格があるんだ!
――その後の捜査で、1984~90年にかけて20人以上が同じ手口で受験、合格していたことが判明し、関わった早稲田、慶應、立教の現役学生は皆、退学処分を受け、依頼した親 13人が払った総額は1億2000万円にも上ったそうです。
小林:なんでバレなかったんだろう?
寺内:「まさかそんなことしないだろう」っていう先入観があったんじゃない? 「なべやかん」って名前のせいか面白事件みたいになっているけど、組織的な大規模犯罪だったんですね。
小林:替え玉は豚骨ラーメンだけにしといてもらいたいもんですね。
寺内:「もう一丁! バリカタで!」
――次に、大人数でのカンニング事件として、世間に衝撃を与えた事件を紹介します。
――2002年に起きた「一橋大学集団カンニング事件」。大学内の学期末試験で起きた「学生26人がグルになって、携帯メールを使って答案をお互いに送受信した」という事件です。ほぼ同じ答案が多数あったことで担当教官が気づき、学生らはカンニング行為を認めました。
寺内:さすがに26人が同じ間違い方したらバレちゃうよね。
小林:でもさ、その中に「本当に同じ間違いをしたけどカンニングをしていない奴」がいたら、かわいそうだよ。
寺内:「お前もメールやり取りしてたんだろう?」
小林:「オラ、あいつらのメールなんて知らないよ!」
寺内:「消したんだろう!」
小林:「本当に同じだっただけだよ! オラ、カンニングなんてしてねぇよ!」
寺内:「そんなわけあるか!!」 っていう悲しい生徒もいたかもかもしれない(笑)。
小林:5人とかでやっときゃ良かったのにね。
寺内:なかなか大学生で26人グルになるなんてないよね。仲良しだったんだね(笑)。
――これが、おそらくニュースとして報道された携帯のメールを使ってカンニングをした最初の事件です。
小林:史実に残ってる最初の事件!
寺内:でも、初めて発覚しただけで、それ以前からあったかもしれないよね。
――次は、その9年後、2011年2月、京都大学の二次試験で起きた「大学入試問題ネット投稿事件」です。
――仙台市に住む予備校生が、携帯電話で問題をインターネット掲示板「Yahoo!知恵袋」に投稿し、第三者に解答を依頼しました。京都大学新聞記者のインターネット検索によって判明し「偽計業務妨害容疑」で逮捕。手口は「椅子に座ったまま携帯電話を股の間に挟んで、監督官から見えない状態で、左手で問題を打ち込んで投稿する」といったもの。数学の記号等については、あらかじめ辞書登録をしておき、変換で呼び出して記入していたとのことです。警察の再実験によれば、少年は非常に速いキータッチをしていたという。
小林:「非常に速いキータッチをしていたという」(笑)。
寺内:インテグラルとか、微分積分の記号とか、シグマとか、全部出やすいようにしてたのかな?
小林:この時はネットを使ってこんなことをするなんて、まだ思いもしない時代だからね。
寺内:股間に置いた携帯のキータッチを何回も練習したんだろうね(笑)。
小林:その時間を勉強に費やせよ! 努力の方向性が違うんだよ! それに、なんなんだよ、警察の再実験って(笑)。
寺内:「やってみろ」って言われたんだろうね。でも、その子も偉いよ。忠実にマックススピードで再現したわけだからさ(笑)。
小林:「この速さはさすがに無理ですよ」って言えばいいのにね(笑)。
寺内:良い子なんだよ。
小林:良い子ではない(笑)!
寺内:掲示板サイトを使うっていうところがポイントだよね。
小林:メールからの進化だね。
――次はその11年後、2022年の1月に起きた「入学共通テスト、スカイプ流出事件」です。
――犯行に及んだのは大阪府内の大学に通う女子大学生。手口は「試験中にスマホで撮影した画像を、家庭教師サイトに登録する東大生らにスカイプのメッセージ機能を使って送信した」というもの。その登録者から「カンニング行為を手伝わされたかもしれない」とリークされ発覚し、報道で大騒ぎになっているのを見て、自首したとのこと。偽計業務妨害容疑で逮捕されました。
小林:でもさ、問題の画像を送ってるわけだから、1回、ラーメン二郎的な状態があるよね(笑)?
寺内:野菜増し増し、油多めの写真を撮ってるみたいな状態があったはずだよ(笑)。でも、僕が受けた時ですら共通テストはカンニングに厳しかったけどなー。
小林:実際にラーメン二郎があったらOK?
寺内:共テに、ラーメン二郎はNGなのよ(笑)。
小林:そうなの? もしも、ラーメン二郎があったなら大丈夫でしょう?
寺内:そりゃ、あったら撮るべきよ。ラーメン二郎は食べる前には絶対撮るんだから。
小林:家庭教師紹介サイトの東大生にラーメン次郎の写真を送るのもオッケーだよね? あれ? もしかして、ラーメン二郎を食べるのを手伝わされたのかな(笑)?
寺内:Skypeじゃ無理だ(笑)。
――次は「一橋大学留学生カンニング事件」です。先ほどの事件と同じ時期に起きました。
――犯行に及んだのは中国籍の学生と、元家庭教師の中国籍大学院生。手口は「全科目の問題文をマイクロカメラで動画撮影し、送信。共犯者が外部SNSに送り、他者の協力も得て、本人に解答を伝える」というもの。スマホと連動させた長さ約1cmほどのワイヤレスイヤホンを使用して、電話で答えを取得していました。SNSで画像を受け取った中国人が不審に思って回答せず、同大に相談したことで発覚。偽計業務妨害容疑で逮捕されました。
寺内:自分がやったことがカンニングなんじゃないかって告発されるパターンが多いですね。
小林:正義感がある人が多いんだよ。
寺内:全部内輪で収めて、信頼のおける関係だけで完結していたらバレていないんだろうね。
小林:リークした人が、一橋大学に相談しているってことはテスト用紙に「一橋大学」とか書いてあったのかな?
寺内:「一橋大学に通う、たかし君は――」みたいな問題だったんじゃん?
小林:そんなバカみたいな問題が一橋レベルで出んの? 「いくつ橋大学でしょうか?」みたいな(笑)?
――次は、2024年に早稲田大学の先進理工学部で起きた「早稲田大学スマートグラスカンニング事件」です。
小林:去年じゃん!
寺内:カンニングにスマートグラス!? すげぇ! 先進理工学部で起きた事件なんですね。いやあ、スマートグラスだなぁ。
――犯行を行ったのは、東京都町田市在住の男子受験生。手口は、カメラ付きのメガネ型電子機器スマートグラスを使って入試問題を撮影し、スマートフォンに自動で転送。試験中に「X(旧Twitter)」から、外部の複数アカウントへ画像を送信し、解答の作成を依頼しました。一人当たり数千円の報酬を支払っていたとのことです。外部の一人が不正に気づき、早稲田大学に連絡し、発覚しました。
小林:数千円じゃダメなんだよ(笑)。
寺内:俺たちだったらもっと賢くやるよな?
小林:東大芸人の藤本さんに金払うよ。
寺内:マックご馳走するくらいでやってくれるよね?
小林:だからダメなんだよ! バーガーキングじゃなきゃ(笑)。
寺内:バーガーキングまで必要かな(笑)?
小林:ワッパーじゃないと(笑)。
寺内:でも、やっぱり、不正はよくない! 一生後ろめたい気持ちになるし、過去に遡って発覚した学生が入学や卒業取り消しがあったように、カンニングはいつかバレるから!
小林:以上、ご意見番でした!
――番外編として、日本にも伝わった2004年に起きた「韓国大規模カンニング事件」を紹介します。
――日本の共通テストに当たる「大学修学能力試験」で携帯電話を使った大規模カンニング事件が発生し、韓国全土で計314人が摘発され、大きな社会問題となりました。翌年から、試験会場への電子機器の持ち込みが全面的に禁止になったとこのことです。
寺内:そりゃそうなるわ!
小林:韓国は受験すごいって言いますもんね。パトカーが出動しているのをニュースで見たことある。
――なお、日本では、2023年の時点で、スマートフォンの共通テストの試験会場への持ち込みは、試験監督が、試験開始前に実際に机の上に出すように指示し、電源を切ってからバッグにしまうまでの一連の流れを確認する運用になっています。ちなみに、運転免許試験で集団カンニング事件があったのですが、その時に警視庁では試験場に携帯電話が繋がらなくなる電波遮断装置を導入しました。
寺内:警視庁かっこよ!
――ただ、1台100万円以上かかる上に、電波を遮断するためには免許が必要で、大学入試だと全国で100億円以上かかるため、電波遮断装置の導入は予算的に見送られたそうです。
小林:シンプルに持ち込み禁止にすればいいのにね。
寺内:そこまで規制はできないんじゃない?
小林:荷物預ける場所を作ったり、入り口で回収するとか、空港みたいな装置でビビビってするとかできないのかな?
寺内:基本的には善人として受験生を迎えてるからね。
小林:だったら「こんなことしたらバレるよ」ってことを伝えなきゃいけないね。例えば、見えないスマホを持っていって「あれ? どこいっちゃったっけ? あれ見えないぞ」って。
寺内:ちょっと待て! お前、この話、飽きてたの(笑)? いつから飽きてたのか言えよ!
小林:あ、見えないスマートフォンがあっても無くなっちゃうか(笑)。
寺内:「Hey! Sili」って呼べばいいんだよ。
Sili:『はい!』
一同:(笑)。
寺内:ほら、見つかった(笑)。
――それでは、大喜利をやりましょう。
小林:「大喜利をやりましょう」ってストレートに言われちゃった(笑)。
――「こんなカンニングは絶対バレる。どんなカンニング?」
小林:はい! 「スタンドに教えてもらう」。
寺内:それ、バレなくない?
小林:いや、試験官がスタンド使いだったらバレちゃうよ。
寺内:それでは私がいきます!
――「こんなカンニングは絶対バレる。どんなカンニング?」
寺内:「事前に試験官を倒して、頭のいいお兄ちゃんに変えておく」。
小林:頭のいいお兄ちゃんって誰だよ? 倒すって何? 全部おかしくない?
寺内:近所のお兄ちゃんを代わりにね。
小林:何言ってんの? バカな答えなのに試験官とか漢字で書いてんじゃねえよ!
小林:はい!
――「こんなカンニングは絶対バレる。どんなカンニング?」
小林:「パチンコ屋のオープンみたいな時のバルーンを外に」。
――バレますね(笑)。
寺内:んじゃ、次は、ええと……。
小林:いいから早く、頭のいいお兄ちゃんを出せよ!
寺内:はい!
――「こんなカンニングは絶対バレる。どんなカンニング?」
寺内:「受験会場に頭のいいお兄ちゃんを座らせといて、答えの数だけ咳してって言ったけど、その答えが3082で試験中にずっと咳して――」。
小林:それ、どういうボケなの(笑)?
寺内:3082だったからゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ……。
小林:そもそも、お兄ちゃんが意味わかんないの!
寺内:ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ……。
小林:そこはいいの! 頭のいいお兄ちゃんの時点で、面白くないの!
――それでは、最後に、カンニングについての注意喚起をお願いします。
小林: カンニングと痴漢と覚醒剤は絶対やってはいけません!
寺内:絶対に「あかんニング」!
――ありがとうございました(笑)。
寺内:最後の一言、カンニングしたかったな(笑)。
小林:正解は、お兄ちゃんだろう。お前、頭のいいお兄ちゃんしかねえんだから(笑)。
今後も引き続き、応援隊長ランパンプスが受験生に寄り添って有益な情報をお送りしていきます。
次回は、東京の合格祈願スポットの情報をお届けします。ご期待ください。
『おうえんしナイト』では頑張る受験生を応援すべく、リスナーの皆様からのご意見や情報を募集しております。ランパンプスの二人に取材してほしい“あなたの街のおすすめスポット”や“合格祈願にまつわるスポット”など受験生に役立つ情報を特設サイトまでお寄せください。

おうえんしナイト
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