『ロマンティック・キラー』何もかもがぶっ飛んでいる!?異色のラブコメ爆誕!

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Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1284回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、12月12日に公開された『ロマンティック・キラー』と『バーフバリ エピック4K』をご紹介します。

『ロマンティック・キラー』何もかもがぶっ飛んでいる!?異色のラブコメ爆誕!

画像を見る(全14枚) (C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社

『ロマンティック・キラー』前代未聞のロマンティック旋風が吹き荒れる

2018年にwebマンガとして公開され、2022年にはNetflixにてアニメ化されるなど、幅広い人気を博すラブコメディが待望の実写映画となりました。

映画『ロマンティック・キラー』は、数々の名作ロマンスを思わせるロマンティック要素が詰め込まれているのに、何故か胸キュン展開からは程遠い異色のラブストーリー。

クアトロ主演を務めたのは、上白石萌歌、高橋恭平(なにわ男子)、木村柾哉(INI)、中島颯太(FANTASTICS)。華やかなキャストが賑やかに繰り広げる、新感覚なジェットコースター・ムービーが誕生しました。

『ロマンティック・キラー』何もかもがぶっ飛んでいる!?異色のラブコメ爆誕!

(C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社

『ロマンティック・キラー』のあらすじ

とにかくお家で過ごすのが大好きな干物系女子高生、星野杏子。生きがいはゲーム、チョコ、そして猫。恋愛はキャンセル界隈な彼女の前に、ある日、魔法使いのリリが現れる。

彼女いわく、杏子が恋愛しないことで魔法界は大変なことになってるらしく、強制的に恋をせずにはいられない状況に巻き込まれることに。杏子は、どこか陰のある転校生・香月司、野球部のエースで幼馴染・速水純太、某国の御曹司・小金井聖という3人の同級生と距離を縮めることになるが……。

『ロマンティック・キラー』何もかもがぶっ飛んでいる!?異色のラブコメ爆誕!

(C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社

『ロマンティック・キラー』のみどころ

恋愛モードを発動させようと迫り来るイケメン男子と恋愛トラップに、なんとしてでも抗う!そんなぶっ飛び系ヒロイン・星野杏子に扮したのは上白石萌歌。これまで多彩な役柄を演じてきた彼女が、これまた個性的すぎるキャラクターを表情豊かに体現しています。

そして杏子と急接近する同級生役に配された面々が、これまた魅力満載。香月司役に、なにわ男子の高橋恭平。速水純太役に、INIの木村柾哉。そして小金井聖役に、FANTASTICSの中島颯太。三者三様の個性を放つイケメンぶりは必見です。

共演には髙橋ひかる、伊藤俊介(オズワルド)、上坂樹里、森香澄、本多力、竹財輝之助など、個性豊かな顔ぶれが勢揃い。

各々、とにかく振り切ってます! 他の作品では観ることができない弾けっぷりにも注目ですよ。

『ロマンティック・キラー』何もかもがぶっ飛んでいる!?異色のラブコメ爆誕!

(C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社

床ドン、壁ドン、膝枕といった“少女漫画あるある”に、数々の名作ラブストーリーを彷彿させるロマンティック要素。そこに雪崩のように押し寄せてくる、王道、可愛い系、爽やか系、あらゆるタイプのイケメンたち。もはやカオスとしか言いようがないほどに、楽しくて可笑しい世界観が構築されている本作。

個性的なキャラクターが多数登場する中で、私が推したいのはズバリ、上白石萌歌。愛猫ちゃんを膝の上に乗せてゲームに興じるトロリとした表情とは裏腹に、“恋愛あるある”シチュエーションにはキリッとした眼差しで立ち向かう。

その様子があまりにもハンサムすぎて「あの、これってラブストーリーですよね。女性ソルジャーが活躍するアクション映画じゃないですよね」と、思わず目を疑ってしまうほどにクールビューティー。いやぁ、全力でロマンティックを阻止する姿に笑いが止まらない。そして、キュンも止まらない!

前代未聞のロマンティック旋風に、是非、あなたも巻き込まれてみて。

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『バーフバリ エピック4K』創造神S.S.ラージャマウリ監督自らの手で再編集&4Kリマスターを施す

圧倒的な没入感で全世界に“バーフバリ旋風”を巻き起こし、数々の新記録を打ち立てたインド・テルグ語映画史上最大叙事詩『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ 王の凱旋』。この2大巨編のインドでの公開10周年を記念して、S.S.ラージャマウリ監督自らが新たなコンセプトで再編集した『バーフバリ エピック4K』。

遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。クンタラ王国の姫デーヴァセーナと恋に落ちた王位継承者アマレンドラ・バーフバリ。

しかし、従兄弟のバラーラデーヴァは、バーフバリと生まれたばかりの息子の命をも奪おうとする。

やがて、自らが伝説の王バーフバリの子であることを知った若き勇者シブドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして暴君バラーラディーヴァに戦いを挑む……。

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※写真は右からプラバース、ショーブ・ヤーララガッダ(プロデューサー)、司会・八雲ふみね。

本作はインド、アメリカ、日本の3カ国限定で劇場公開。日本での公開に先駆けて、アマレンドラとマヘンドラの2役をパワフルに演じ切った主演俳優、プラーバースが来日を果たしました。

日本での公開から8年。“我らが王”の降臨を心待ちにしていた日本のファンの熱狂ぶりに、「やっと皆さんに会うことができました」と、プラバースさんも笑顔。濃密な時間に包まれた舞台挨拶となりました。

5時間26分に及ぶ大長編を3時間45分にすることで、結果、全編すべてがクライマックスとなってしまった渾身作。ダイナミックな映像美、スペクタクルな戦闘シーンはそのままに、まるで新たな作品に触れたような感動をもたらしてくれます。

ラージャマウリ監督が手がけ、第95回アカデミー賞でインド映画初の歌曲賞を受賞した『RRR』の歴史的大ヒットの原点となった本作をスクリーンで目撃できるのは、今だけです。

『ロマンティック・キラー』何もかもがぶっ飛んでいる!?異色のラブコメ爆誕!

(C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社

<作品情報>
ロマンティック・キラー
2025年12月12日(金)から全国東宝系にてロードショー

出演:
上白石萌歌 高橋恭平 木村柾哉 中島颯太
髙橋ひかる 伊藤俊介 上坂樹里 森香澄 本多力 藤堂日向 津田健次郎(声)
白濱亜嵐 宮田俊哉 / 倉悠貴 醍醐虎汰朗 犬飼貴丈 西垣匠 ゆうたろう 内藤秀一郎 豊田裕大 高杉真宙 / 矢本悠馬
藤原丈一郎 佐藤大樹 / 與那城奨 竹財輝之助

監督:英勉
脚本:山岡潤平
音楽:橋本由香利 睦月周平 設楽哲也
ミラクルテーマソング:なにわ男子「Never Romantic」(ストームレーベルズ)アオハルテーマソング:INI「True Love」(LAPONE ENTERTAINMENT)キュンラブテーマソング:FANTASTICS「ずっとずっと」(rhythm zone)
原作:「ロマンティック・キラー」 百世渡 (集英社「ジャンプコミックス」刊)
制作プロダクション:TOHOスタジオ ダブ
配給:東宝
(C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社
公式サイト https://romakira-movie.toho.co.jp/

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<作品情報>
バーフバリ エピック4K
2025年12月12日(金)から2週間限定ロードショー

出演:プラバース ラーナー・ダックバーティ アヌシュカ・シェッティ タマンナー ラムヤ・クリシュナ ナーサル サティヤラージ スッパラージュ ラケッシュ・ヴァーレ

監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
製作:ショーブ・ヤーララガッダ ブラサード・デーヴェネーニ
原案:V. ヴィジャエーンドラ・ブラサード
撮影:K.K.センティル・クマール
音楽:M.M.キラーヴァーニ
原題:Baahubali: The Epic
配給:ツイン
(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト https://baahubali-movie.com/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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