近頃のスポーツ界、最大の番狂わせのひとつといわれるのは、昨年のラグビーワールドカップで日本代表が、南アフリカを破ったこと。
そして、またもや英国でとんでもないことが起こりました。
もう、みなさんご存知!
BBCがトップニュースで、団体競技のリーグ戦での世紀の番狂わせ。と伝えたのが、岡崎慎司が在籍するレスター・シティのプレミアリーグ制覇。
うれしすぎて言葉にならない。
というのも当然でしょう。
今日はスポーツ新聞にも一般紙にも、大きく取り上げられています!
1992年、現在のプレミアリーグが創設されてから、優勝を飾ったのは、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、チェルシーのビッグ4と、ブラックバーンの計5クラブ。
まさかレスター・シティが6番目になるとは、おそらく誰も思ってもいなかったに違いありません。
1884年に創設されたクラブで、日本では明治17年にあたります。
しかし、歴史はあるもののトップリーグの優勝は初。だから、奇跡といわれ、世界中で大騒ぎになっている。
参考までにリーグ戦開幕前、ブックメーカーがつけたレスター・シティ優勝のオッズは5001倍でした。
昨年6月、岡崎はドイツのマインツから約11億円の移籍金で加入したわけですが、
プレミアでプレーできるのは夢だったけど、また、ドイツ時代のように残留争いだろう。
と感じていました。
躍進のきっかけとなったのは、ラニエリ監督の就任。
現在は、ポゼッションサッカーが最先端の戦術。
各チームがボールを支配してパスを回し、チャンスをうかがうスタイルですが、ラニエリ監督は一瞬のスキをつくカウンターをチームの生命線にしました。
なるほど、今季のボール支配率は、46パーセントと驚くほど低いものの、「カウンター以外は、自由にプレーしろ」と自主性を重んじたことも優勝の原動力でした。
新チーム発足直後、岡崎はもちろんレギュラーの扱いでしたが、世界一といわれるプレミアのレベルの高さに驚かされました。
何がすごいといっても、相手ディフェンスのフィジカルが強いことです。
それから、フォワードもすごい人ばかり。負けたくないという気持ちより、逆に尊敬した。
以前は、筋力トレーニングは、俊敏性をなくすから行わなかったけど、体を強くしないとやっていけない。
こちらにきてから、自分の肉体が変わった。
といいます。練習は常に一番乗りで、居残りをして最後に帰る。
ちなみに、ラニエリ監督に約8億円という、特別ボーナスが支払われるとあって、選手以上にご満悦だそうです。
(原文)青木政司
5月4日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」