横浜DeNAと言えば、選手では筒香選手が最も有名かもしれませんが、その筒香と同じようにファン人気があるのが、今日ご紹介する小さな大魔神「山崎康晃投手」ですね。
この山崎、球団にとって15年ぶりの新人王を獲得し、主砲の筒香とともに、顔と名前が一致する数少ないスター選手の仲間入りを果たしました。
元々、横浜DeNAのファンサービスは文句なしに12球団トップといってもいいレベルなのは皆さんご存知の通り。
ホームでは試合前、ファンへサインを行うために内野席前に選手が集結して、ペンを走らせる光景が定着しましたが、その中でもファンに“神対応”と言われているのが山崎です。
サインをするのは、わずか5秒ぐらい。それでファンが喜んでくれるのなら、ぼくはとてもうれしい
ブルペンから球場の外に出てサインしたり、対戦相手のファンへも快くサインをすることもあるそうです。
小さい頃、現役時代の日本ハム・森本稀哲選手から、サインをもらったことがきっかけでプロを目指すようになった山崎投手。
プロは夢を売るといわれますが、まさにその通りですね。
帝京高校時代、お母さん・ベリアさんに
将来、必ず幸せにする。プロになって、年俸5000万円をもらう。
と手紙を書いたということですが、早くも2年目でそれが現実になりました。
そして一方、山崎自身の身の回りでもプロになったことを実感することがあったといいます。
それは、“プロ野球チップス2016”に山崎のカードが登場したこと。
この“プロ野球チップス”は、1973年からカルビーが販売するスナック菓子。カードはそのおまけです。
子どもの頃から“プロ野球チップス”のファンだった山崎が今年、購入したところ、2番目に自分のカードが出てきて、
自分のカードができた。最高です!
と大興奮したとのこと。。。
17日、1週間ぶりの登板では味方の失策などもあって、昨年9月4日以来の救援に失敗しています。
昨年2015年は中日・与田の記録を更新する、37セーブという新人最多セーブをマークしましたが、そうすると、どうしても気になるのは、いわゆる2年目のジンクス。
でも山崎は
2年目のジンクスは、ぼくにはない
と断言。
かつて現役の巨人時代、新人王を獲得した高田繁GMも「そんなことは考えるな。どこも、変える必要がない」とバックアップしています。
評論家や関係者が指摘するのは、独特のクロスステップ。
投球の際、左足を右足寄りに、4、5足分出す。
体をひねり負担が増すことから、故障しやすいといわれます。
そうはいっても「なおすつもりはありません」とも言い切っています。
では、山崎がどうして2年目にこだわらないかといえば、ライバル球団が知られていないボールがあるからです。
今年は研究し尽されているでしょう。だから、カーブを有効に使います。
昨シーズン、ほとんど投げていないカーブはライバルにとって未知の魔球。
ただ、がむしゃらにやってきただけではなく、しっかりと計算をしているのですね。
大学時代から抑えを任されているだけに、体調管理もバッチリ。
昨年のオフの日には、決まって歯科医へ通院。
ピンチで登場するだけに、奥歯をグッとかみしめ、かけたりするためにメンテナンスを欠かさないとのこと。
歯医者さんのキーンという音を聞くとリラックスできる
と、冗談のように話していますが、今年も歯を大切にしています。
リリーフカーから降りる際には、運転手さんへ「ありがとう」とひとこと御礼をいってマウンドへ登る。
チームは、4連敗で、借金が今季ワーストの8に膨らんでいます。
今夜の広島戦で、山崎が登板するでしょうか。
となれば、当たり前ですが、あの康晃コールが横浜スタジアムに響くことでしょう。
(原文)青木政司
4月19日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」