のたれ死んでもいいという覚悟をもつこと【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第250回
「自分が選んだ以上、この道でのたれ死にしてもいいからやり抜く」という気概を持って立ち向かうこと。そうすれば、その道できっと花が開きます。 瀬戸内寂聴
「自分が選んだ以上、この道でのたれ死にしてもいいからやり抜く」という気概を持って立ち向かうこと。そうすれば、その道できっと花が開きます。 瀬戸内寂聴
すべて、めぐり逢うものは偶然ではありません。他人には無縁に過ぎない一つの出逢いが、その人の一生を塗りかえていくこともあるのです。 瀬戸内寂聴
何かをする時、自分が本当に燃えていないと相手はついてきません。人の心を動かそうと思うなら、まず、自分が燃える。そこからすべてが始まるのです。 瀬戸内寂聴
世に中は生々流転(せいせいるてん)です。人間には止める力がありません。我々の苦しみも悲しみも、そして幸せも、常に移り変わり、同じ状態は続かないのだと覚悟しておきましょう。 瀬戸内寂聴
心にこだわりを持たないことが健康の元だと思います。あの人が嫌い、羨(うらや)ましい、あれが欲しいと思うことがこだわりです。 瀬戸内寂聴
才能があるかないかを決めるのは自分ではありません。やってみた結果がすべてでしょう。だからまず、自分のやりたいことをやってみることです。 瀬戸内寂聴
どうしたら幸せになれるのかといえば、まず自分の幸せよりも他人の幸せを考えること。そうしたら、自分の幸せが自然に達せられます。 瀬戸内寂聴
将来に向かって何かをやろうという目的を持つと、不思議と力が湧いてきて元気になれます。十個思い浮かべたら、その内の二個は実行できるはずですよ。 瀬戸内寂聴
怒りや悲しみを抱(かか)えている人は、信頼できる人にその胸の詰まりをすべて吐き出しましょう。空っぽになった胸の中に新しい空気を取り込むことが何より大切です。 瀬戸内寂聴
誰かを抱きしめる時には、大きな勇気と力がいります。ただ腕と身体で抱きしめるのではなく、全身全霊で心から抱きしめないといけません。 瀬戸内寂聴
人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか。その問いを抱いて、お釈迦さまは出家されました。今日はお釈迦さまのお生まれになった日です。 瀬戸内寂聴
誰かを好きになったら相手も同じようにしてくれないと嫌だなんて、我が侭(わがまま)です。自分と違うところがあるから惹かれるのです。相手を思い通りにしようとするのは間違いです。 瀬戸内寂聴
明日こそ嬉しいことが待ち構えているかもしれない。この「かもしれない」という期待に引きずられて、人間は生きているのでしょう。 瀬戸内寂聴
恨みや怒りはすぐに伝えないで一晩寝かせること。一晩寝かせると感情は薄れます。言わないで良かったということが多いはずですよ。 瀬戸内寂聴
生きている限り、自分の可能性は拓(ひら)けていきます。我々はいかにしてよく生き、よく死ぬかという努力をしなければなりません。 瀬戸内寂聴
物は足りるだけあればいいのです。それよりも、心が無尽蔵の宝です。だから、心の宝を幼いときから蓄積するように、若い人たちに教えてあげて下さい。 瀬戸内寂聴
自由に生きるとは、心のこだわりをなくすことです。自分の心を見つめて、一つでも二つでもそこに凝り固まっているこだわりをほぐして下さい。 瀬戸内寂聴
結局、自分なんです。人がどうかしてくれるんじゃないかなんて思わずに、今起こっている問題を一つずつ解決していこうと自分が努力するしかないのです。 瀬戸内寂聴
女性に好かれる女性とは、嫉妬を寄せつけないほど自立していて、自分の力を伸ばしている人物ではないでしょうか。女性が同性から人気を得るのは非常に難しいものです。 瀬戸内寂聴
道元(どうげん)の言葉に「他は己(こ)ならず」とあります。自分と同じように相手に思えというのは無理です。近しい人でも相手はあなたの思うようにはならないのです。 瀬戸内寂聴
生きてある日は今日ばかり、と思う気持ちは最近の私の実感です。出逢う人はみな一期一会と思って、心をこめた別れ方をしたいといつも思っています。 瀬戸内寂聴
「自分は不幸だ」と思ったときから、不幸は始まります。けれど、不幸なこともいつまでも続くことはありません。やがて好転するということを信じて、明るく生きてください。 瀬戸内寂聴
絵でも音楽でも料理でも、何でもいいんです。常に自分を高めることを忘れない。それが大切なことです。 瀬戸内寂聴
人間は誰でもいつか死ぬ。このことを頭でわかっていながら、日々の生活の中では真実を受け入れられずにいます。これもまた人間の実相(じっそう)です。 瀬戸内寂聴
来年は見られないかもしれないと、四季折々の風物に目を据えます。珍しいことに出くわすと、冥途の土産話にしようと本気で興味深く眺めてしまうのです。 瀬戸内寂聴
奇蹟を信じなくなるのが大人になるということかもしれません。しかし、大人になっても恋をしているときだけは、すべての恋人が奇蹟に憧れ、奇蹟を信じようとします。 瀬戸内寂聴
世の中は無常です。この苦しみの状態は永遠には続かないと思うことで、人は絶望から立ち直ることができるのでしょう。 瀬戸内寂聴
あるがままの自分を受け入れれて自己尊敬を持ち、自分が完全になり得るという思い上りを棄てる時こそ、自分自身を愛する安らぎに満たされるのです。 瀬戸内寂聴
私は何か困ったとき、不安のときにはじっと観音さまを念じます。すると心が静まり、その落ち着いた心の底から、どうすればいいのかという答えが自然に出てくるようになりました。 瀬戸内寂聴
試験の合否には運もあります。「受かったら努力の成果。落ちたら運がなかったと思って、次の目標に向かって努め励みなさい」と子供に教えるべきです。 瀬戸内寂聴