瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」

争わず常に心静かでいられる者こそ幸福な生活を送れるのです【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第309回

争わず常に心静かでいられる者こそ幸福な生活を送れるのです【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第309回

「勝者は怨みを招き 敗者は恨み苦しむ そのいづれでもなく こころ寂静(じゃくじょう)な者こそ 日々の暮らしは 平安そのもの」とお釈迦さまは説いています。争わず常に心静かでいられる者こそ、幸福な生活を送れるのです。 瀬戸内…

私が夫の家を出た時に父がくれた手紙に泣きました【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第305回

私が夫の家を出た時に父がくれた手紙に泣きました【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第305回

私が夫の家を出た時、父が私に手紙をくれました。「お前は子どもを捨て、人非人になったのだ。鬼だ。鬼になった以上は、めめしい人情などに引っ張られず、大鬼になれ」。誤字だらけの手紙でしたが、私は初めて父に向かって泣きました。 …

愛する人と私の命を取り替える祈りは最も尊いものです【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第304回

愛する人と私の命を取り替える祈りは最も尊いものです【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第304回

愛する者の死と真向きになったとき、人は初めてその人への愛の深さに気づきます。「私の命と取り替えて下さい」と祈る時の、その純粋な愛の高まりこそ、この世で最も尊いものでしょう。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ

完全に相手を独占するなど不可能なこと、それが恋愛の法則です【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第294回

完全に相手を独占するなど不可能なこと、それが恋愛の法則です【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第294回

同床異夢(どうしょういむ)という言葉があるように、同じベッドで寝ていても、お互いの思っていることは解らないものです。 完全に相手を独占するなど不可能なこと。それが恋愛の法則です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ

残虐な事件の被害者に自分は何が出来るか?考えることは無益ではありません【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第291回

残虐な事件の被害者に自分は何が出来るか?考えることは無益ではありません【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第291回

残虐な事件は決して他人事ではありません。 私たちは、自分が平穏なときは、不幸を蒙(こうむ)った人々に対して無関心です。 しかし、当事者でない私たちに出来ることは何だろうと、真剣に考えるだけでも無益ではないと思います。 瀬…

人間に生まれたからには善心が大切です【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第289回

人間に生まれたからには善心が大切です【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第289回

「得難くして移り易(やす)きはそれ人身なり。発(おこ)し難くして忘れ易きは斯(こ)れ善心なり」 最澄のことばです。人間に生まれることはきわめて稀です。 それなのに人間として善心を起こさないのは、宝の山に入って手ぶらで帰る…

武器を捨てた日本が諸外国と堂々と渡り合えるのは文化しかありません【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第283回

武器を捨てた日本が諸外国と堂々と渡り合えるのは文化しかありません【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第283回

武器を捨てさせられた日本が、諸外国と堂々と渡り合えるのは文化しかありません。文化の原点は国語です。歌を忘れたカナリヤならぬ、国語を忘れた国民はどうすればいいのでしょうか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ

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