今季の交流戦、毎週火曜日といえば楽天ファンが興奮&歓喜する。
5月31日は阪神戦、7日はヤクルト戦で則本が2連勝中です。
そして、3度目の交流戦登板の相手は巨人。
チームは5位に低迷しているものの、自身の今年のテーマ『粉骨砕身』を地で行く活躍を披露、ルーキーから4年連続の開幕投手をつとめた則本、開幕から3連勝を飾るとともに、3戦連続でふたけた奪三振をマークしました。
開幕3戦連続で二桁奪三振は、1994年の近鉄・野茂と2010年日本ハムのダルビッシュが記録していますが、開幕3連勝を達成したのは則本が史上初です。
「腕を強く縦に振る」のが信念で、ストレートに誰よりもこだわりがあり、最高速は157キロと、日本最速タイの163キロを投げた。
日本ハムの大谷には及ばないものの、勝ち星は則本が6勝で上回っている。
とにかく、迫力は満点で
「バーンとキャッチャーのミットがうなって、手応えを感じていても140キロ台のことがあります。そんな時は、スピードガンが故障しているなぁと感じる。」
とは則本の弁。幼少時から、本格派を目指したのですから、それも無理はないことでしょう。
中学時代は西武・松坂、阪神・藤川が教科書。火の玉のようなストレートを投げるこだわりは当時からです。
2人のフォームなどが出ている雑誌などを読み漁り試合を観戦。イメージトレーニングを繰り返しました。
1990年生まれの同い年には則本の他に、オリックスの西、ヤクルトの小川と通好みの3人がいる。
でも1988年にはヤンキース・田中、ドジャース・前田、ソフトバンクの柳田など、スーパースターがひしめいているだけに「‘90年会を有名にしたい。それは、西とも話している。」といいます。
そんな則本のストレートを大絶賛していたのが、阪神の主砲、ゴメスでした。
「もう、災難としかいいようがない。とにかくすごいボールです。彼のストレートは日本一だ。」
と白旗を上げたほどです。
地味なキャラクターということもありますが、楽天の先輩、田中よりも速く、3年で1億円プレーヤーの仲間入りを果たしたのですから、もっとスポットを浴びてもいい選手でしょう。
「登板した日は、勝っても負けても眠れない。いろいろなことを考える。気持ちが切り替わるのは翌日、体を慣らすために走ってからです。」
渾身の投球を今夜も期待しましょう。ちなみに、もっか奪三振は大谷の99に続く97です。
(原文)青木政司
6月14日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」