今年の阪神タイガース金本監督のスローガンは「超変革」
そして、今日取り上げるのは2軍監督の掛布雅之さん、私は大好きな監督です。
いずれ観たいのは、阪神掛布監督と巨人江川監督の戦い。
で、今、その阪神2軍にお客さんが押し寄せている。
今までの2軍の最多観客動員は2009年9月23日田中秀太の引退試合の7041人でした。
しかし1998年9月以来のタテジマユニホームで甲子園に登場した掛布監督をお目当てに、おととい3日は1万93人と記録を更新したかと思えば、翌4日には1万2631人と、異例の大入りを記録。
ミスタータイガースの人気は、現在も絶大でした。
何しろ、早朝5時から並ぶファンまでいたそうです。
掛布さん、本来ならずっと前にずっと以前にユニホームを着ていなければいけなかった人です。
何度か監督就任の噂が流れ、2013年10月にゼネラルマネジャー付の育成&打撃コーディネーターに就任しましたが、非常勤扱いの特別職でユニホーム着用は認められませんでした。
でも、昨年急逝した中村勝広GMと、評論家だった金本監督はその指導力を高く評価。
とりわけ金本監督は現役時代接点がなかったにもかかわらず、引退後に掛布監督と急接近。
「野球理論が一致した」と、監督就任時に2軍監督を要請しました。
そしてさすが金本監督、自身の現役時代を振り返り
阪神は、自分のためにコーチをしている人ばかりだった。それと比べ、広島ではうまくなってくれ!そういう気持ちが伝わってきたコーチが多くいた。
当然、掛布さんは後者ですと言っています。
よく、1、2軍のホットラインといわれますが、金本=掛布コンビほど、しっかりコミュニケーションがとれている関係は見たことがありません。
だから、今季は若手が急成長している。
4月27日、育成から支配下登録へ変更を公示された当日、出場選手登録を行い、セ・リーグ初の1軍デビューを飾ったのが、原口文仁です。
掛布監督の推薦に二つ返事でオッケーを出して、即実行。
それもいきなり1軍ですから、原口のやる気も違うでしょう。
昇格当日に初安打を放ち、以降も活躍。きのうの中日戦ではプロ初ホームランも放ちました。
大きく変わっていくタイガース。
2軍で目立つのは、スポンジボールを特注して、投手が打者へ近距離から投げるフリー打撃を実践しています。
現役時代、中西太さんから、掛布さんはこの練習法で超一流の階段を駆け上がった。
金本、掛布両監督の夢は、「和製大砲を育てる」。
Xデーは、意外に早くやってくる気がします。
(原文)青木政司
5月5日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」