写真提供:産経新聞社
今年47回目を迎えるフレッシュオールスターは、今夜、岡山マスカットスタジアムで行われます。
1963年にスタートしたジュニアオールスター。
歴代でMVPに輝いた選手にはオリックス・鈴木一朗だったころのイチロー、ヤクルトの青木宣親、日本ハム・中田翔など、そうそうたるメンバーが名を連ね、また巨人時代の松井秀喜も出場。
スーパースターへの登竜門といっていいでしょう。
そして今回の注目はウエスタンの1番・センターに抜てきされたオコエ瑠偉。
きのうの西武戦は9番で出場したものの4タコでした。
打率も1割8分3厘まで下がり、さながらプロの洗礼を全身に浴びている形です。
「打てない、ダメだ、という気持ちは一切ありません。それから、自身がないということでもない。」
こう聞くと、普通だと相変わらずのビッグマウスと受け取られてしまいそうですが、オコエにとって最もイヤなことは、ビッグマウスと書かれることだとか。
「書くのは記者の皆さん。ぼくはいつでも、自分の考えをしっかり伝えなければいけないと思っている。」
と感じたことをストレートに表現することをやめません。
そして、どんなにダメな時でも、取材対応をきっちりと行うナイスガイ。
あの松井秀喜を見るようです。
では、どうして打てないかを自身が分析すると
「技術がないからです。だから、ピッチャーの配球を読むしかありません。バットにボールが何で当たらないかはわからなくても、来るボールは見えている。」
あの松井でさえ、2度のファームを落ちがあった。
オコエも今は、経験を積むしかないのでしょう。
将来を見据え、我慢を続けている楽天・梨田監督もそれを熟知しているに違いない。
100回の記念大会だった昨夏の甲子園で一躍人気者になったものの、楽天を含めたスカウト陣の評価はそれほど高いものではなかった。
身体能力は抜群だが、打撃はいまいちどころか、いまさん程度だったそうです。
そうはいっても、見えない優れた一面は飲み込みがはやい、ひたむきな態度。
ただのルーキーとは一線を画していた。成績は伴わなくても「毎日が楽しい」。
正直にそう繰り返すそうです。
唯一落ち込むのは
「ファンの皆さんから大声援を受けて、期待に応えられなかった時。申し訳ありませんでした。心の中で、おわびしている。」
後半戦への起爆剤になるか。
フレッシュオールスターで、ぜひ、きっかけをつかんでほしいですね。
(原文)青木政司
7月14日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」