『泰然自若』この4文字が良く似合う指揮官は楽天・梨田監督でしょう。
12球団最年長の62歳。セントラル・リーグは全員40代で、パシフィック・リーグは梨田さんを除けば全員50代です。
年の功というところでしょう、二軍からの推薦もあったでしょうが、オコエ瑠偉選手の起用法のショウアップぶりは流石という感じです。
近鉄、日本ハムで監督を9シーズンつとめ、6度のAクラス。リーグ優勝を2度飾っています。
「長いシーズン、たとえ負けたって、あすも試合がある。仕事は負けても途中で投げ出すことができない。だから、笑顔が必要だ。新しい一歩を踏み出すためにも。」
が持論。苦しい経験から誕生したのが梨田流。
「下を向くよりも、上を向こう」とダジャレがスタートしました。
日本ハムの2011年、開幕連敗で、北海道神宮へ厄払いに出かけた時、宮司さんから「参拝ですか。」と問われて「いいえ、まだ2敗です。」
楽天では、オコエが髪をカットしたことを知らされると「3発は打ってくれ。」
また「塁に出てほしい」など、しきりにダジャレをいうものの、本人はピンとこない様子。
笑点の大ファンで、録画して楽しみに鑑賞し、移動の際はもっぱら落語を聴く。すっかりおなじみになったダジャレも努力の賜物でした。
理想の指導者像は、西本幸雄さん。プロ3年目の梨田さんに「きみがいるから、バッファローズに来た。」と、最初に言葉をかけたそう。
また、ファウルフライを追って、ベンチに飛び込みそうになった梨田さんを、「身を挺して守ってくれた。」今でも、そんな思い出を語っています。
交流戦では、8勝5敗と好調。
「楽天の監督になって、故郷に帰ってきたような気持ちがしている。近鉄にいたスタッフがたくさんいるでしょう。」
かつてない指導者のスタイルを築き上げた梨田監督。
さて、今夜はどんなコメントが飛び出すでしょうか。
(原文)青木政司
6月15日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」