写真提供:産経新聞社
巨人4連勝!4番に座れば、チームが引き締まる存在といえばやっぱり阿部。
きのうの中日戦でも4回、先制のタイムリー2塁打で打線に火をつけた。自身も17試合連続ヒット中。得点圏打率が3割6分0厘。
今季、V奪回を狙う、高橋監督がもっとも頼りにしたのは阿部。
キャッチャーへの再コンバートを打診し、本人も以前から、現役を退く時は、「格好良く」と漏らし、
「キャッチャーで引退。打てるキャッチャーが、おれの看板。だから、そのままの姿でやめたいと思う。」
と美学を語っていました。
しかし右肩痛が原因で、プロ16年目にして初めて2軍でペナントレース開幕を迎えました。さぞかし無念だったことでしょう。
4月15日に高橋監督が1軍復帰のゴーサインを出そうと2軍の試合を視察。
でも、試合前の守備練習で再び、別の右肩の個所に痛みが出てしまいました。
文字通り肩を落としたのは阿部です。さすがにこの時は悩みが深い。
野球の師匠でもある父・東司さんに「たぶん、これからファーストを守ると思う」と打ち明けました。予想していたのは、父・東司さんのガックリする姿でしたが、反応は全く違いました。
「その決断、家族として大歓迎!1年でも巨人のユニホームを着て長くプレーする姿を見たい。」と激励され阿部は吹っ切れたといいます。
実は父・東司さんは千葉・習志野高時代、阪神の掛布とクリーンナップを組み、阿部と同じ中央大へ進学して実業団でも活躍。ポジションは捕手でした。
ですから阿部は、打撃をミスタータイガースの掛布にあこがれ左打ちで、守備はお父さんに基礎から徹底指導を受けて日本を代表する選手になりました。
2軍でのリハビリ生活は2か月にも及んだものの、そこはチームリーダー。
若手の捕手へは配球やリード、1軍から2軍で再調整を命じられた選手へは、厳しく声をかけた。
阿部は、1軍へ昇格してから、「2軍では、すごく充実した毎日を過ごすことができた。忘れられない2か月になったね。」と話しています。
「優勝するために、今は監督にいわれたことをなんでもする。」
とフォア・ザ・チームで牽引。
ただし「強打の捕手で終わる」という自身の哲学は、口にこそ出さないものの継続中です。
巨人のメークミラクル!G党はたまらないでしょう。
8月3日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」