【登坂 絵莉選手】
-金メダル有力候補と言われながらの金メダルでしたが、今のお気持ちは?
登坂:有力候補と言われていたんですが、実力がどの選手も拮抗している中で、本当に獲れるのかと不安だったんですが、獲れて良かったです。
-残り5秒からの大逆転。試合中どんな事を考えていた?
登坂:もう何が何でも自分が金メダルを獲るぞっていう、最後まで絶対あきらめずに獲ってやるっていう気持ちでした。
-体力を考えると、相手のマリヤ・スタドニク選手(アゼルバイジャン)よりも、後半チャンスがあることは考えていた?
登坂:予定では先取点を獲る予定だったので、あのような展開になるはずでは無かったんですが。相手が後半バテるっていうのは分かっていました。
-柔道の田知本選手から金メダル見せて貰ったそうですが、自分で獲った金メダルは違うものですか?
登坂:違いますね。(田知本選手に)見せて貰ってこれが欲しいって思って。やっと今日貰ったんですけど、今までの事、色んな事が詰まったメダルだと思うので、重いですね。
-田知本選手とはどのような関係?
登坂:父同士で同級生です。
-お父さんは格闘技をやられていた方ですか?
登坂:二人とも柔道ですね。私の父は中学校までですが。
-次の東京オリンピックがやって来ますが、連覇という事で皆さんにマークされる立場になりますが、連覇に向けてどんな事をこれから努力していきますか?
登坂:まずはちょっと怪我が多いので、そこをしっかり治して4年間レスリングに集中できる状態を作ります。あとはもう東京オリンピックに向けて全力でやっていきたいと思います。
【伊調 馨選手】
-個人種目では、女子では史上初のオリンピック4連覇でした。改めて今どう感じていますか?
伊調:まだ4連覇したという実感は湧いてないんですが、今、金メダルを見ると金メダル獲ったんだなぁと。獲れて良かったとほっとしています。
-残り4秒での大逆転の金メダルですが、途中まずいと思いましたか?
伊調:時間を見る余裕が無かったのですが、時間が無いっていうのは分かっていたので、攻めなきゃ攻めなきゃと思ったんですけど。相手が先に攻めてきてくれたので、ここがラストチャンスかなと思って。何が何でも獲ろうと思いました。
-試合直後のインタビューで、戦うことが怖かったとお答えになっていました。これは何故?
伊調:オリンピックはやっぱり、勝ちにこだわらなければいけないので。日本代表として、オリンピックに行きたくても行けない人も沢山いる中で、私が日本代表として出るからには金メダルを獲らなきゃいけないので、そういうプレッシャーもありました。やっぱり沢山の人の思いが。
-同じインタビューで「最後はやっぱりお母さんが助けてくれた」と言っています。お母さんにどんな報告をされたんですか?
伊調:最後は母の力があって獲れたメダルだと思いますし、まぁ母はよくやったと、おめでとうと言ってくれると思います。
-今年、久々に敗れたことがありましたが、あの負けというのは今回の金メダルに影響はありましたか?
伊調:そうですね。その選手と今回(試合を)やれたらいいなと思ってたんですけど、反対のブロックになってしまって実現は出来なかったんです。彼女のおかげで自分はもう一度レスリングを見つめ直す事ができましたし、すごく感謝してます。
【土性 沙羅選手】
-初出場で金メダル。今のお気持ちは?
土性:小さい頃から目標にしていたオリンピックの金メダルを獲ることができて本当に嬉しいです。
-重量級では日本初の金メダルです。まだ獲れていなかったこの階級でのプレッシャーはありましたか?
土性:プレッシャーは本当に無くて。私は世界選手権、世界チャンピオンになっている訳でも無かったので、チャレンジャーの気持ちでやっていました。けれど、やっぱりその中で重量級で初めての金メダルを獲るっていう気持ちで臨みました。
-対戦相手の選手は、身長の大きい方ばかりでした。体格差があるというのは大変なんですか?
土性:全員が私より懐が深い選手だったりだとか、手足が長い選手とか。その中で自分は小さいので。逆に相手がやりにくいんじゃないかなと思ってます。
-タックルしやすいということもありますか?
土性:やはり相手より低く構えられたりができますから。入りやすいっていうのはありますね。
-伊調選手や登坂選手と同じく逆転勝利での金メダルでした。勝因、自分ではどう分析されていますか?
土性:相手より金メダルを獲りたいという気持ちが強かったんじゃないかなと思います。
-東京オリンピックやってきて、次はマークされる立場です。連覇に向けてどんなことが必要だと思いますか?
土性:今よりももっともっと厳しい練習をして。きられないタックルをもっと磨いていきたいなと思います。
<2016年8月18日放送 「土屋礼央 レオなるど」より>