松井秀喜曰く「僕よりもすごいと思う」 横浜DeNA・筒香嘉智外野手(24歳) スポーツ人間模様

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筒香嘉智

プロ野球 練習試合 DeNA対東芝 DeNA・筒香嘉智 写真:産経新聞社

球団史上初のクライマックスシリーズへの出場。チーム力がアップしたのは当然として、やはり頼れる主砲がいたからこそでしょう。
打率3割2分2厘、本塁打44本、110打点と巨人の坂本に打率だけは負けましたけれど、リーグ2冠王に輝きました。

正念場となるクライマックスシリーズについて聞くと、
「ひとつ、ひとつ勝つだけです」。
淡々と話しているのは、いつものことです。
ズバリいってしまうと、コメントがつまらない。

「ここまで似てなくてもいいのに…」とある担当記者は漏らしていますが、似ているというのは、巨人時代の松井秀喜さん。
決して、しゃべらないわけではありませんが、見出しになるような一言はサッパリ出ませんでした。加えて、筒香は笑わない。

クライマックスシリーズ進出が決定した際も、「ただ、決まっただけですから」。

一方で実力は、コメントの面白くなさとはまったく離反するようです。
現在、24歳の筒香ですが、25歳以下でホームラン40本、100打点以上を記録したのは、王、岩村に続く3人目となります。

バッティングについて聞いても、独特の表現をします。
「バットが振れている、振れていないなど、考えたくはない」。
やはりあっさりとしたものですが、筒香の感覚で言うこの表現が、自身のバッティング理論の根幹を成しているのでしょう。

一途な志は、生まれながらに授かったものかもしれません。
小学生時代、1998年8月20日、夏の甲子園準々決勝、PL対横浜戦を観戦。伝説となった、松坂が250球の熱闘で延長17回をひとりで投げ抜いたことに大感激して、「横浜高校で野球をやる」と固く誓ったそうです。野球だけではなく、学業も優秀で、自分のことは自分でやるということがモットーであるということです

母・孝子さんは、幼少時代を振り返り、「牛のような子でした。物静かでとてもやさしい。ひたすら食べていた」と語っています。

松井さんが中畑前監督の招きで昨年の春季キャンプを訪れた時に、眠れる大砲だった筒香の才能をよく見て指導しました。どんなことを言ったかは本人はもちろん、松井さんも口を閉ざしています。

周囲から聞こえてきた松井のアドバイスは、
「打った時、バキッという音を出せ」。
さすがに長嶋さんの申し子。何とも抽象的な表現ですが、松井さんの助言で一気に開花したといえるでしょう。

今季の筒香の成績に松井さんは「僕よりもすごいと思う」と大絶賛しているということです。

あすからのCS。
ハマのゴジラのバットが東京ドームでさく裂するか。

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10月7日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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