プロ野球、いよいよ大詰めです。
22日、マツダスタジアムで日本シリーズが開幕します。
昨日から広島ナインは、41年ぶりの日本一へ向けて練習を再開しました。中でも、クライマックスシリーズ・ファイナルステージのMVPに輝いた田中広輔内野手はすごい活躍でした。
4試合で打率が8割3分3厘。
アウトになったのは、わずかに2度だけ。第4戦の最終打席で空振りの三振がなければ、打率9割を超えていました。
緒方監督は、
「ポストシーズンであんな活躍をした選手は、記憶にない。過去の選手でもいないでしょう。神ってるね。」
日本ハム・大谷もすごかったけど、田中もすごかった。
「土曜日まで待ちきれない」
と言う田中は、神奈川・厚木市出身。父・正行さんは東海大相模高の野球部で活躍し、寮では2学年上の原辰徳元巨人監督と同室だったそうです。
田中も東海大相模高、東海大、JR東日本を経て、巨人入団の流れができていたとも言われました。
でも、巨人から指名されることはなく、2013年のドラフト3位で広島へ入団。
東海大の精神である原貢さんの教えを肝に叩き込み、「日常生活が真摯であれ」という原イズムを実践している。
「身の回りのことは自分で行う。いつも周囲へ感謝を忘れない」
巨人戦の際はかかさず原監督へあいさつに行っていたそうです。
高校、大学の同期、巨人の菅野との対決はなかなか見どころがありました。
「自分に対してはムキになって投げてくる感じがする」
そんな菅野から、7月28日の巨人戦ではプロ入り初の2打席連続のホームラン。
「奇跡です」のひとことを残しています。
石井打撃コーチから徹底指導を受けており、今シーズンは開幕から1番・ショートを任され、「得点にこだわれ。自分が出塁したら、必ずホームへ」。
守備も、「単なる鉄砲肩じゃダメだ。もっと足を使ってしっかり守れ」と言われ続けたそうです。
田中選手は
「レギュラーシーズンは長いから、一喜一憂することがある。その意味で短期決戦は自分の性に合う。」
と言っていますが、そんなところも、この打率8割3分3厘につながったのではないでしょうか。これが日本シリーズでも続けば大変なことになります。
果たして、どうなるでしょうか。決戦、楽しみにしましょう。
10月18日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」