クリス・ジョンソン投手が大事なクライマックスシリーズ・ファイナルステージの第1戦で完封勝利。広島はアドバンテージの1勝を含め対戦成績を2勝となりました。
父親の祖母が日本人のクォーターということで、義理人情に厚く、広島愛も強い。
2014年にはジョンソンを獲得しようと、日米6球団の争奪戦となりました。その時に広島を選択した理由は、なぜか。
2003年から駐米スカウトとして、らつ腕をふるうエリック・シュールストロムさんがいち早く目をつけ、獲得に乗り出しており、加えて広島の素晴らしさを伝えたことが最大の要因です。
シュールストロムさんは、過去にもレンジャーズで活躍中のルイス、ラロッカ(現オリックス駐米スカウト)、サファテ(現ソフトバンク)、ミコライオ(現楽天)など、日本向きの選手をぞくぞくと広島へ送りこんでいます。
そんな実績があるからこそ、巨人が「給料を倍払う」。選手ではなくスカウトとしてシュールストロムさんを獲得しようと模索したそうです。でも、
「1度、引退したおれに再びユニホームを着るようにチャンスをくれたのはカープ。最後まで面倒をみてくれた恩がある。だから、他のチームのために働くつもりはない」
と、きっぱりと断ったのです。
黒田の男気ではありませんが、新井といい、シュールストロムさんといい、いい話がたくさん伝わってきます。
クリス・ジョンソンに関しては、「絶対に獲ってほしい」と、シュールストロムさんがイチ推しだったとのことです。
確かに、来日1年目14勝7敗で、最優秀防御率を獲得。今季も15勝をあげ、セ・リーグを代表するサウスポーになりました。
広島はこれまでも、優良外国人選手を獲得しては、他球団へ移籍されてしまうということがありました。
6月4日、広島はジョンソンに対し、来季から新たに3年契約、再契約金100万ドル(約1億600万円)、年俸300万ドル(約3億1800万円)に出来高がつくという契約内容を提示しました。これは広島の外国人選手では歴代最高年俸です。
この日のジョンソンは、
「最初はナーバスになっていたけれども、途中からアドレナリンが出て自分のピッチングができるようになった。」
とコメント。
ジョンソンの活躍に、黒田もそうとう刺激を受けたのではないでしょうか。
10月13日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」