通算1,200回目の出場も、2日連続で金星の配給ということになった日馬富士。同い年の32歳の松鳳山に寄り切られると、勢い余って、土俵下に控えていた白鵬の上に座るように落ちてしまいました。
慢性化した両足首痛など、決して万全とはいえないのが現状です。ただ、師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は、「悪いところはないはずだ」と語っています。
影響しているのは、やはり2日目、平幕の御嶽海に初黒星を喫した一番。
「何であんなヘタを打つんだ」
と伊勢ヶ浜親方も怒りをこらえられない様子です。
横審が内々にいう、横綱のつとめとは、13勝以上。大関戦全勝。品格厳守の3点。昨年、日馬富士が3点をクリアしたのは、優勝した名古屋場所だけです。それ以外は、品格厳守をかろうじて行っていた程度かもしれません。横綱とはそんな厳しい立場です。
日馬富士がこれまで配給した金星は、31。これは歴代8位の記録です。金星とは、皆さんがご存じのように、平幕の力士が土俵で取り組みをして横綱に勝つこと。不戦勝などは金星の扱いにはなりません。金星はその日の懸賞金を受け取るだけではなく、給料とは別に、本場所毎に支払われる、褒しょう金の支給額が4万円加算される特別手当のようなもの。
「また、自分で墓穴を掘ってしまった」
と反省しきりの日馬富士ですが、今日は荒鷲戦を迎えます。これで3日連続の金星配給というようなことになると、新聞には休場や引退の大見出しが躍ることでしょう。
1月11日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」