4/21(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
北朝鮮はまるで「超ブラックオーナー企業」
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・外交評論家)
最も効果的なのは北朝鮮と取引する国家の銀行の送金差し止め高嶋)このゾーンは北朝鮮を伺います。それでテラーソン国務長官が北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定ということを検討すると言及しましたけども、今でも相当絞めているようですけれども、このテロ支援国家に再指定されるともっとギュウギュウ詰めになるのですか?
宮家)もっとギュウギュウいくわけです。元々外したのがおかしな話だと私は思うのだけども、あれを外すことによって金融制裁とか、本来であれば一番効くのは北朝鮮もさることながら北朝鮮と取引をする外国の銀行、その送金なんかを全部止めてしまえば、それが一番効くわけですよ。
昔「バンコ・デルタ・アジア」ってあったじゃないですか。あの時、北朝鮮は相当ビビったらしいですよ。それはなぜかと言ったら、アメリカが協力する銀行とドルを扱わせなくしてしまう。そうしたらアメリカと取引できなくなったら銀行は終わりですから、そういう意味ではかなり効果的なことができるようになるかもしれませんね。高嶋)確かに北朝鮮を支援する人たち、国内にもいまして、お金を送っているとか。それから、かなり大勢の北朝鮮国民が世界中に行って、銅像作ったりいろんなことやったりして、出稼ぎで、それをバックしているという。ここのネジをギュッと留めてしまったら、ロケットも上がらないということになりますよね。
宮家)まあそれを上手くやればいいのだけど、相手もしたたかですから、なんだかんだ言いながら逃げて来たわけですよね。だからそろそろ年貢の納め時とちゃいますか? ということですよ。
北朝鮮は今やビジネスモデルの古い「超ブラックオーナー企業」高嶋)しかし宮家邦彦さんは、あの北朝鮮を称して「2,000万人超ブラックオーナー企業」だと言っているという。他に悪いこといっぱいやっているでしょう、国を挙げて。
宮家)やりたい放題やっていますよね。それでもう3代目ですからね。先々代が作った会社だけど、これビジネスモデル古いでしょう。1940年代のビジネスモデルをまだやっている。隣の中華人民共和国はとっくにもう改革・解放をやっているわけだから、だからもうしょうがない、のれんが大事ですから、昔のままやる為にはどうしても生き延びなきゃいけない。
その時何が必要か、核兵器が必要なのですよ。だからやっているのです。高嶋)国を挙げて悪いことをやって、麻薬に手を出したり、偽ドルに手を出したりいろいろやって。
宮家)指定なんとかと一緒ですよ、悪いけど(笑)。
高嶋)そのまたオーナーは若くて、いつもぶっ放すのが好きで。そこでちょっと今日真面目なニュースでは、トランプさんが中国に圧力を掛けた、習近平さんに。そして中国が北朝鮮をやっぱりビシッと言わなければだめではないかという雰囲気で。そうしたら、本当ですかね、中国国内に北朝鮮に対して石油を何とかしなければいけないのではないかという意見が出て来ているという。
宮家)まあああやって情報を流して、それで北朝鮮に対して「我々は本気だよ」と「こういう風に国内でもこういう声は出ていると」自分で流しておいて、そりゃないだろうと私は思うのだけども、そういう形で徐々に徐々に北に対して圧力を掛けている。
そして何とか今回は核実験もICBM(大陸間弾道ミサイル)も撃たなかったですよね、16日でしたっけ、結局Scud(スカッド)1発だったけど。「ほらアメリカさん、見て下さい。中国はちゃんとやりましたよ、仕事を」と。こういう風な形に今治まっているけども。高嶋)何かアリバイ作りみたいな。
宮家)そうそう。だけど考えてみて下さい。生き残る為に作っている核兵器を、ここまで来てやめる人たちはいないでしょう。まして“ブラック企業”なのだから。だったら私が3代目だったら必ずやりますよ、いつか。
高嶋)そしてまたそれに手を貸そうとしているのが、あのロシアのおっかない人で。「万景峰号(マンギョンボン-)」が今度また行ったり来たりするらしい。
宮家)同類相憐れむってやつですよね。もうようやるよと思いますけど。まあロシアだって東アジアで協力を維持したいでしょうから、こういうことをやるということですよね。