5/8(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！④
『シャイ保守』に一縷の望みを託す洪準杓候補：ニッポン放送報道部畑中秀哉記者レポート
7:10～やじうまニュースネットワーク：コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
明日9日に投開票、国民の関心が高まる明日投開票される韓国大統領選挙を前に最後の週末となった昨日、各候補は遊説先で最後の支持を訴えました。韓国憲政史上初の大統領の弾劾・罷免による選挙とあって国民の関心は高く、期日前投票としては過去最高を記録、最終的な投票率は80％を超えると見られています。
高嶋） 韓国にニッポン放送報道部の畑中秀哉デスクが取材で行っております。早速呼んでみましょう。
畑中） 今ソウル市内の中心部の一つであります光化門(クァンファムン)広場に来ております。ここは朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾要求に集まりました「ろうそくデモ」が行われた場所ですね。日本は大型連休が終わりましたけど、韓国は5月3日、5日、6日、7日が休み、そして明日の9日も投票日なので休みということで、いわば飛び石連休の真っ只中ということになります。この目の前の道路は7時を回りまして車の量が増えてきましたが、先程4分の1近くの方が事前投票を済ませたという情報がありましたけど、これは関心の高さを示すと同時に、早く投票を済ませて残りのバカンスを楽しもうと思った方もいらっしゃるかと思います。
光化門(クアンファムン)広場ではきのう20170507伝統舞踊のイベントが行われていた
高嶋) 須田さんが大急ぎで韓国を取材して、昨日の夜中に帰って来たばっかりで。いろいろ思っているようなので、ちょっと二人で話し合ってみて下さい。
須田） 文在寅(ムン・ジェイン)さんが圧勝という流れになっていますかね？
畑中） まあそうですね。世論調査ではほぼ文在寅さん、安哲秀(アン・チョルス)と洪準杓(ホン・ジュンピョ)がダブルスコアということではありますが、巷では世論調査自体もサンプル数が少なくて信頼性があるのかどうかという指摘があるのと、韓国の国内では『シャイ保守』という言葉がありまして、内気な保守、つまり表だって声は出さないけど、投票になるとひょっとしたら大きな力を発揮するかもしれない。そういった可能性が場合によってはあるかもしれない。それが洪準杓候補の一縷の望みと言っても良いかと思います。
ソウル駅構内の安哲秀候補集会
須田) 先程出ました25％の事前投票率、これ非常に高いわけですよね。事前投票に積極的にやりましょうと言ったのが文在寅さんで。そうすると文在寅支持層が相当事前投票に回ったと考えていいわけですよね。
畑中) その通りですね。文在寅さん有利というのはやはり動かないと思います。ただ5月3日以降は新しい世論調査の公表できないので、地元では『暗闇選挙』と言いますが、この間に何か動きが変わるのかどうか。これは選挙戦最終日の今日、この光化門広場でもお昼過ぎに安哲秀候補、夜に文在寅候補が演説を行って選挙戦は最高のボルテージに達するということになると思います。
韓国が求める大統領は国民の声に耳を傾けてくれる人高嶋) 対北朝鮮とか対日本など、何か特徴的な話は出ていますか？
畑中) 残念ながら対北朝鮮についての関心は薄いと言わざるを得ません。むしろ雇用問題ですとか、国民の声にどう耳を傾けてくれるのかという内向きの選挙だと言えるかと。
高嶋) あまり北に対しての、文在寅さんの今までの姿勢というのは気になっていないと。
畑中) そうですね。国連の決議案などについて昔のスキャンダル等とは話題にはなっていますけど、これが今後どうなるかということでしょうか。
光化門（クアンファムン）広場前
