4/17(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
今年は北風ではなくアメリカからの“南風”が吹き荒れる?
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
大統領選挙の度に起こる北朝鮮の影響高嶋)韓国の大統領選挙が始まりましたね。1番最近の韓国ギャロップの支持率調査では、
文在寅氏が40%、安哲秀氏が37%ということで、わずか3%の差で。この分析をすると、須田さん曰く「北風ではなく、美国からの南風が吹き荒れる?」と。須田)北風とは何かというと、韓国の大統領選挙があると、過去を振り返ってみると、大統領選挙に対して、北朝鮮の影響というのは必ずあったのです。この北朝鮮の影響を“北風”と言うのですが、代表的な例は1987年に起きた、北朝鮮の金賢姫元工作員による、大韓航空機爆破事件。この年の6月に韓国で民主化宣言が実現し、大統領選挙が間接選挙から直接選挙へと移った象徴的な年だったのです。その時に直接選挙に移ったということで、グッと左というか、民主派が有利になっていたのですが、爆破事件のおかげで保守派の方が勢いを盛り返して。結果的に保守派は勝利を収めた。
今年は“美国”アメリカから“南風”が吹いてくる!須田)結果的に北朝鮮はやらなくても良いことをやってしまったために、韓国を保守派の勝利に収めることになった、と。これが“北風”です。このように、大統領選挙の度に良くも悪くも風が吹いてくるのが特徴だったのですが、今年少し様変わりしましてね、“美しい風”、もしくは“南風”が吹いている、と言われているのです。“美しい風”というのは、日本ではアメリカのことを“米国”と表記しますよね。韓国では“美国”と表記するのです。そのアメリカをとって“美しい風”と呼んでいるのですが、具体的には何を指しているかというと、アメリカのカール・ヴィンソンが朝鮮半島海域に戻ってきたではないですか。それで猛烈なプレッシャーを北朝鮮にかけている。こうやって北朝鮮との軍事的なリスクを煽ることにより、当初文在寅候補は“親北派”と言われていましたよね。もし彼が当選してしまうと、北朝鮮との関係にぐっと韓国が近寄る。こうなった場合のリスクを恐れた韓国国民が取った行動が、安哲秀。最初は文在寅氏に対して相手になっていなかったのですが、これが接戦を演じている状況になったのは、“美しい風”の影響だと言われている訳です。
高嶋)いま、“北の風”と“南の風”のどちらが強いかというと、“南の風”のほうが強いということですか?
須田)はい。
高嶋)そうしたらあれですね。5月9日の投票日が近いけれども。それまでに何かあると、一瞬で風向きが変わるということもあるということですね? 韓国は。
須田)考えられます。