4/3(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
韓国が日米韓の安全保障体制を離脱する可能性
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
朴槿恵前大統領、明日取り調べ
収賄などの疑いで逮捕された韓国の朴槿恵前大統領は、明日から収監先のソウル拘置所で取り調べを受けることになりました。検察は大統領選挙に影響を与えないよう、今月19日の拘留期限を待たずに起訴すると見られています。
高嶋)収監されるときに思わず涙した、という情報もありましたけどね。まずはニッポン放送報道部の畑中秀哉デスクです。
畑中)朴“容疑者”となりましたけれど、最新の情報としては、明日(4月4日)ソウルの拘置所で取り調べを行う。これは検察の関係者が明らかにしました。拘留期限が4月19日。また5月9日に大統領選挙が行われますが、その選挙の告示が4月15日ということで、大統領選挙への影響を最小限にしたいということで、4月15日までには起訴に持って行きたいと検察は目論んでいるようです。逮捕の時の状況も伝わってきていますが、韓国のメディアが「逮捕状が出された直後は、およそ10分間涙を流した。化粧を自ら落として、トレードマークであった後ろで纏めた髪型に必要なヘアピンを外して車に乗った」と報じております。ちなみにヘアピンは凶器となる危険性があるので、拘置所への持ち込みは禁止されています。拘置所での収容者番号は503番。1食1440ウォン。日本円でおよそ143円の食事をとることになり、食器も自分で洗うということです。ただし、部屋は一般の独房ではなく本来は6~7人が使用する、独房の2倍ほどの広さの部屋を使っているということで、「特別待遇ではないか」という批判も出ています。
高嶋)いいじゃないですかね、それくらい……民衆が「朴槿恵を逮捕しろ! 牢屋にぶち込め!」という人が圧倒的に多かったと。心理学でいう所の“ルサンチマン”と呼ぶそうですけれどね。もう引きずりおろすというね。韓国は“怨”の文化。怨み、とよく言いますけれど、激しすぎて。最近の傾向を見ると、大統領の任期5年という問題と、権限が強すぎるという。この辺がよくわからないのですが、韓国の大統領、議会の中でそんなに権限が強いのですか?
須田)もう圧倒的でしょうね。
高嶋)大統領が「うん」と言わなければ……
須田)何も動きません。
高嶋)じゃあ、トランプさんも韓国の大統領だったら今言っていることがすべてやれた? 北朝鮮の所に壁を作る、とか。仮にですよ、仮に。
須田)出来たでしょうね。現実的に、独裁体制ですから。韓国の場合、大統領独裁と言っても過言ではないと思います。
次期大統領候補・文在寅は親北朝鮮 CIAがキャッチした怪しい動き高嶋)そろそろ半世紀に入って「こういうのはやめよう」と言っている国民世論も多いようですが。
須田)ええ。「あまりにも権限が集中するからこそ、こういった汚職が生まれる」という。「汚職になってしまう土壌があるんだ」という指摘もあるので、その辺りは見直されていくでしょうけれど、ただ心配なのは、韓国世論というのは一方方向に振れると、かなり極端な方向に行ってしまう。その反動として今何が起きているかというと、次の大統領になるのが確実視されている文在寅さん。“共に民主党”という政党の元代表ですが、この方はかなりの親北朝鮮なのですよ。ですから、次の韓国の政策というのが、かなり北朝鮮寄りになってしまうのでは、という恐れが出て来ているのです。その辺りをいちばん警戒しているのが、アメリカなのです。実はアメリカのCIAが驚愕する情報を今年に入ってキャッチしていて。それが何かというと、北朝鮮と中露の国境地帯に羅津港という経済特区があるのですが、そこに密かに7人の韓国人が入ったという情報が入ったのですよ。それが何を意味するのかというと、中国は50年間の租借権を得たという所で、それを巡って金正恩が激怒して張成沢を殺したという、いわくつきの港なのです。そこに韓国人が7人入った。どうも「文在寅の側近では?」と言われている。文在寅が何と言っているかというと「開城工業団地の即時再開」、「私が大統領になったら開城工業団地を即時再開します」と言っている。本当にできるかどうかを別にしても、新体制になると韓国から北朝鮮に対する経済支援が強化される。それの一環で、経済特区の羅津港に入ったのではないか、と。
高嶋)露払いみたいなものですか?
須田)ええ。そうすると韓国と北朝鮮が経済的に結びつきを強めてくる可能性が高いというのを、アメリカが相当懸念しているのです。
韓国は中国、北朝鮮と高麗連邦を作る?高嶋)つまり、韓国のこれから生まれてくる文在寅政権というのは親北朝鮮ということで。いわゆる国連制裁とか、いろいろな方法で北朝鮮の核開発をなんとか、という風にしていますけれども、あまり気にしない。掟破りのようなこともするよ、という感じですか。気配としては。
須田)言ってみれば国連制裁の抜け穴を作るような。そんな政権が生まれかねない。ですから、北東アジアの安全保障体制で日米韓で臨んでいたのを、韓国が離脱する可能性も出て来ている、というのがアメリカの分析なのです。そうすると日米でその辺りにどう対峙していくのか、ということを改めて考えていかなければならない。
高嶋)離脱したら、韓国は孤立じゃないですか。
須田)いや、ですから経済的にはそもそも中国との結びつきが強かったわけですから。韓国としてはそちらへ行ったとしても困るということは無い、という発想なのでしょう。
高嶋)北朝鮮と仲良くするということは、要するに中国と一体感のある、あの辺の周囲が半島になるということですか?
須田)その可能性が高いということですね。事実上の高麗連邦という形になっていく可能性もあるということです。ですから日本もその辺りを念頭に置いて、朝鮮半島政策というのを考えていかなければならない。それがどういう結果を呼ぶのかというと、日本にとっては拉致被害者の問題に影を落とすことになりかねない話ですからね。
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