長嶺駐韓大使と森本釜山総領事本日帰任 高嶋ひでたけのあさラジ!
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4/4(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
文在寅政権誕生となれば微妙になる米韓・日韓関係
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
大統領候補の文在寅(ムン・ジェイン)は親北朝鮮で反日
長嶺安政駐韓大使、及び森本康敬釜山総領事を明日4日、帰任させることといたしました。韓国が政権移行期にある中で情報収取等に一層力を入れ、次期政権の誕生に十分備える必要があるということ。
高嶋) 随分長い期間になりましたが、韓国の長嶺大使と森本釜山総領事が今日ようやく帰国と。韓国の方は北朝鮮に親近感を強く抱いている文在寅(ムン・ジェイン)という方が、大統領候補者に選出されたということですが。どういうふうに思われていますか?
富坂) 日本にとってものすごく厳しいと思いますね。心配しているのは反日の空気が広がって日本がちょっと外交的に逆風を受けるということはしょうがないにしても、反米の方までいくとややこしいことになるかなあと。とくにTHAADを焦点にしていますから。残念なことにアメリカの世界戦略の中で朝鮮半島にTHAADを置くっていうのはマストになってきています。これをひっくり返すというのは、相当大きな政治的混乱が生じる可能性が高い。それはやってはいけないことの一つに入ると思います。
あの時期に大使を帰国させたのは間違いだった
高嶋) 大使の帰任も非常に重要ですが、一番感じるのは文在寅さんという人が大統領になるとどうなるか。盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんのときの秘書室長であり、DPRKoreaという北朝鮮にもの凄く近いメンタリティと持っていると。日本でいうと少女像のところでぬかづいてしまい、日韓の合意事項で10億円もう払ってしまいましたが。慰安婦に対する、ああいうものもチャラにしたいと言っていて。これってなにかことこと作用に、いちいち違うという感じではありませんか。
富坂) そうですね。世論に熱狂している上でやる外交なので一番まずい外交ですが、そんなことを相手に言っていられず、対処しなければならない。ハッキリ言うと、こうなると決まっている上で大使を戻すという選択はどうかしていると思います。
高嶋) これは違っていましたか。
富坂) もちろんですよ。どう考えても日本はアメリカと韓国が無茶苦茶になる間に入らないと危ない。韓国とアメリカの橋渡しをするとかいろんなことで、新しくできる政権のパイプを持ってきちんとやっていくということが日本の使命ですよ。カッとしたからこぶしを振り上げる外交はそろそろやめないと、本当にまずいなと思います。
文在寅政権ができれば、米韓間にねじれが生じる
高嶋) 富坂さんの分析によると、慰安婦の問題などいろいろあるけども。ちょうど軍事訓練を米韓でやっていて、自衛隊と韓国軍の関係は悪くないとおっしゃいましたが。
富坂) 韓国軍は現実をよくわかっていますので、日本とはきっちりやらないといけないと。もちろん米軍がその後ろにあってのことですが。日韓の間がすごく悪くなっても、防衛省との交流というのはきちんとやってきているわけですよ。少しそこには重しがありますが、政権の前面にそれが出てくるようになると、かえって面倒くさい話になってくるので、そうじゃない形できちんとね。例えば表向きは朴槿恵(パク・クネ)が全否定になると思いますよ。そういう中でも行き過ぎないようになんとかコントロールしていく方法を日本がつくっていくということですよ。
高嶋) では米韓と文在寅政権ができれば、かなりのねじれが生じることになりますね。
富坂) ものすごいねじれになると思います。北朝鮮の脅威というのはもちろんよくわかっていますから。
高嶋) 韓国の国民はいったいどのように思っていますかね。
富坂) あそこの半島が2つにわかれているのは一番危ないことですから、気をつけないといけないですね。