わずか3歳の少年が憧れたのは、情報を届けることができた「吟遊詩人」

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【イベントレポート④】

2017年3月19日、ニッポン放送イマジンスタジオにて、吉田尚記&中村繪里子によるトークライブ「本格雑談 くちをひらく」第3弾が開催された。

今回(第4話)では、吉田アナの思う「アナウンサー」と、古い時代の職業の意外な共通点のお話・・・

わずか3歳の少年が憧れたのは、情報を届けることができた「吟遊詩人」

吉田:この本格雑談というイベントをやるにあたって、声優さんが声優さんに会うイベントにだけはしたくないと思ったんですよ。僕は『弱い繋がり』が面白いと思っているし、今回で言えばトップ声優とトップビジネスパーソンが、なぜ同じ舞台にいるの?というのが面白いと。

中村:何の繋がりかわからないですもんね。

吉田:それをやるにはアナウンサーという仕事は良いんですよ。誰とどこにいても、違和感が無い。

中村:羨ましい!

吉田:事件現場に居ても構わないし、歌番組の司会をしてても構わないし、企画で裸になって走ってても「アハハ」で済むし。

中村:それは捕まりますよ。

尾原:どこにでも居られる、っていうのは良いよね。そういう意味で、僕は3歳の頃、吟遊詩人になりたくて。

吉田:3歳で!?

尾原:吟遊詩人が居た時代って、『進撃の巨人』みたいに人々は城壁の中で一生を終えるが普通で、商人と吟遊詩人だけが、色々な街を行き来できたんですよね。

吉田:情報が閉鎖されてるから、商人のほうはまさに尾原さんが大学の頃にやっていた中古バスの卸しみたいなものですよね。

尾原:そう。それで吟遊詩人の方は、情報を歌にして覚えやすくして、各地を回ってる。アナウンサーと一緒ですね。

中村:おお~!

吉田:俺、吟遊詩人だったんだ!あちこちで聞いた話を、違う所で話したりしてるもんね。

中村:わかります。吉田さんを通して、日常では知り得ない話を聞くの、面白いんですよ。

吉田:声優さん業界は特に、周りが囲まれた城塞都市だもんね。

中村:城塞都市の中では、わりと壁際に居る方ではあるんですけどね。

吉田:中村さんが「声優です」って自己紹介すると、お客さんから乾いた笑いが出るもんね。

中村:そういう笑い声、聞こえてるからな!!

尾原:でも壁際に居て、情報を得るのと出て行くのは違うよね?

中村:そうなんです。外に出ちゃうと、今度は「なんで中村は外に出てるの?」ってなるし。アナウンサーみたいに、どこに居ても大丈夫という立場では無いんですよね。

吉田:うーん。

中村:だから早く一個人・中村繪里子になりたいと思ってます。

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アナウンサー&声優、それぞれの『人と会う』事に関しての立場の話から、吉田アナが長年疑問に思っていた命題を『会う達人』尾原さんにぶつけます!
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わずか3歳の少年が憧れたのは、情報を届けることができた「吟遊詩人」

吉田:ここ10年くらい考えてるけど、きれいな解答が出てない事が1つありまして。「もう、これ以上、友達はいらない」と言い放ったディレクターがいたんですけど。

中村:そんなに友達いるんですか?その人。

吉田:もともと人に対して分け隔てないし、話すことも面白いし、人気者なんですよ。そういう人が「もうこれ以上、友達はいらない」と言うんですけど、世の中の価値観として「友達は多ければ多い方が良い」って言いませんか?

中村:うんうん!

尾原:その人は凄く気を使う人で、10人と知り合って1人あたり10のパワーをそそげる人なんだけど、100人と知り合うと1人あたり1のパワーしかそそげなくなってしまうんじゃないですか。1人にもっと丁寧に接したいのに。

吉田:僕らとタイプが違うんですかね?

尾原:そう、僕とか吉田さんは『やり散らかし』型だから100人、1000人の人と知り合って、通りすがりに接して、そこに何かを残していくのを快感を覚えるタイプ。そのディレクターは1人1人とじっくり話して寄り添うのに快感を覚えてるタイプ。

中村:確かに!吉田さん、今日も凄い速さで通り過ぎてったなーって思いますもん。吉田さんと仲良くなりたいけど、どう接して良いかわからない、っていう人もいますし。

尾原:吉田さんはずっと走り続けてる人だから、その行く先々で待っていれば良いんじゃない?

中村:世界各国の空港に。

吉田:そんなに飛び回ってないよ。だいたい秋葉原とアイドル現場。あっ、そういえばいろんなアイドル現場で会う人、いるな。

尾原:でしょ?次に吉田さんが行きそうな所を予想して待ち伏せすれば良いんですよ。

次回(第5話)、「ビジネスはタイミングが大事」と語る尾原さんに、そのタイミングを掴むテクニックを伝授してもらいます!

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