「愛ってステキだな」と思ったこと
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俳優・モデルとして活躍する敦士がパーソナリティを務めるインターネットラジオ『敦士のオールナイトニッポンモバイル』の第16回が配信され、敦士が、映画『昼顔』の魅力について語った。
今回は、1990年に公開されたアメリカのコメディ映画『天国に行けないパパ』の話からスタート。これは以前リスナーからのお便りで紹介された作品で、気になって観てみたという敦士だが、大変面白かったそうで、「人から聞いて見る映画は、知らなかったなっていう発見があってすごくいいですね。」と満足げな表情を浮かべた。
『天国に行けないパパ』は、ひょんなことから自分に死期が迫ったと誤解した刑事が、家族にお金を残すために殉職を試みるが、なかなか思うようには死ねずに苦労するという様子を、コメディタッチで描いた作品。この映画について、楽しかった気持ちを伝えようと話し始めたが、オススメする気持ちが前に行きすぎて、うっかりネタバレしそうになってしまった敦士。どうにか踏みとどまり「コメディだから難しい話ではないので、軽い気持ちで、お酒でも飲みながら観てください!」とだけ語った。
“死”を宣告されたことによって、自身の仕事や愛に対する考え方が変わっていく様子も見えてくるそうで、気になる人はこれを機にチェックしてみるのも良さそうだ。
映画トークの流れから、6月10日に公開される映画『昼顔』の話へ。『昼顔』は、2014年にテレビドラマとして話題になった作品で、主演の上戸彩演じる笹本紗和と斎藤工演じる北野裕一郎の、“不倫”を描いた作品。試写会にてひと足早く映画を観たという敦士が、映画の感想を語った。
実はあまり不倫モノの作品は好きではないという敦士。許されない禁断の愛を描いているだけに、シナリオ的にドロドロしてしまうのが、どうしても好みには合わないようだ。それゆえ『昼顔』に関しても、「実はテレビドラマも全部観てないんです。時間あるときには観るんですけど、やっぱりね、心が重くなるんですよね。」と語り、自身が既婚者ということもあって、これまであまり触れてこなかったという。
しかし、そんな敦士だが、この映画『昼顔』に関しては、少し違った感情を抱いたそうだ。
「やっぱりドロドロしてるよね。…うん、複雑。やっぱり不倫がテーマですから。不倫ってね、良くないことで。そうすることによって、周りに傷つく人、壊れちゃう人、いろんな人がでてくるわけで。自分たちもそれを分かっててやってるんですけど、やっぱり…恋をするときとか、愛する人ができたときって、人間って周りが見えなくなっちゃうんですよね。
でも、僕がこの『昼顔』という作品を観させてもらって、良かったなと思うのは、人って愛することができるということ。もちろん動物もそうですけど、愛ってステキだなと思いました。
今回の、その形はどうであれ、1人の男と1人の女が、恋をして愛し合うわけですよ。その愛って、素晴らしいなと思った。これに叶うものってないんだろうなって。だからこういうドラマが生まれるわけで。自分たちもブレーキを掛けられない、そんな愛があるんですよ。
いや、一般的に、常識的にブレーキを掛けなきゃいけないところではあるんですけど(笑)でも愛だけを切り取って観ると、素晴らしい!観ながら奥さんのこと考えましたし、子供のこと考えましたし、親や友達に対する愛についても、見直すことができました。
だからこの映画は不倫だから観ない!って決めるんじゃなくて、もう1回自分の中の愛という気持ちを、引きずり出してくれる、感じさせてくれる、すごい感動的な映画でした。」
映画『昼顔』を通して、愛の素晴らしさを再認識したという敦士。敦士のようにテレビドラマを観ていない人でも、楽しめる作品になっているそうだ。さらに映像も美しく、海や山などの自然が多く出てくるとのことで、「この作品を観て、愛っていいなと思いましたけど、俺、旅行行きたいとも思いました(笑)」と絶賛していた。
ひとしきり感想を述べた敦士は、「愛について語るって、なんかむず痒いものがありますね。愛を喋ってる俺の方がモヤモヤしますよ(笑)」と照れくさそうにしていた。「ぜひご覧ください。別に僕出るわけじゃないんですけどね(笑)」と笑いつつ、敦士もおすすめした映画『昼顔』は、6月10日に全国の映画館にて公開されるそうだ。
このエピソードの全貌は、『敦士のオールナイトニッポンモバイル』第16回 で聴くことが出来る。
<「敦士のオールナイトニッポンモバイル」第16回>
https://soundcloud.com/shovel_jolf/atsushi_annm_16