FM93AM1242ニッポン放送 月～金8:00～11:30「垣花正とあなたとハッピー」
今日6/21(水)の「9時の聴きどこ！」では経済ジャーナリストの森永卓郎が「2017年上半期モリタク的ヒットNo.1！」目からウロコの飛行機マイルサービスについて熱く語りました！

どこかにマイルHPより

6,000マイルで行けるが「どこに行くかわからない」

森永）画期的な航空チケットのマイレージサービスが始まったのです。通常マイレージというのを貯めると「特典航空券」という、タダで往復できる航空券を貰えるわけです。これは季節や行く場所によって少し違うのですが、ざっくり言うと、往復で15,000マイルくらい貯めないと北海道や九州といったところには行けません。ところが東京～大阪間を飛んで、280マイル。大分まで飛んでも500マイル。15,000マイルを貯めるのはなかなか大変なのです。

垣花）おさらいしますが、飛行機に乗った距離だけ、マイレージというポイントが貯まるのですね？　最近はそれがクレジットカードの買い物だったり、航空券に切り替えられる。だから、みんなこぞってマイレージを貯めるわけですね？

森永）そうです。ところが、15,000のハードルは意外と高く、しかも有効期間が3年しかないので、行かずに終わることもしばしば起きる。

垣花）マイルが消失したときのショックって、無いですよね……

森永）そうそう。私も1回、忘れてドーンと行ってしまったことがあるのですけれど、そこで画期的なサービスが始まったのは、何と、6,000マイルで行ける！

垣花）先ほど森永さんが言ったように、近距離でも15,000マイル必要なのですよね？　だから、6,000マイルというのは、相当低い……

森永）半分から3分の1くらいのイメージだと思ってください。

垣花）この6,000マイルさえあれば？

森永）どこでも行ける……というのは、いままでのと競合してしまうわけです。そこでJALが考えたのが、「どこに行くか分からない！」

確立はそれぞれ4分の1！事前に選んだ候補地にランダムでお届け！

森永）「ミステリーツアー」というのがありますよね？　あのパターンです。もちろん、「何日の朝の便」とか、行き帰りの日程と時間帯は選べる。たとえば「月曜日の朝に出て、水曜日の夕方に帰る」といいうのは事前に指定できるのですが、どこに行くかは分からない！

垣花）ミステリーツアーなんだ！　だから「どこかに」マイル。マイレージの「マイル」と「どこかに行きますよ（参る）」が掛けてあるのですね。

森永）これだけだと「日本中どこに行くか分からないなんて、全然ダメじゃん」とみなさんは考えると思いますが、これはですね、候補が選べるのです。4つの行き先が出てきます。
4択で、その後は運です。申し込んだ後に抽選が行われて……

垣花）4択だけど、その中からさらにABCD、好きに選べるのではなく、「あなたはこの4つのどこかです」というところまでは分かる。

森永）分かる。私は、直接JALに聞きました。この確率は「4分の1ずつ」です。たとえば、カッキーの故郷の宮古島。これは金を払って行ったら、大変なお金を取られる！

垣花）遠いですよー！

森永）でも、宮古島も選択肢に入っている。

気に入らなければ行き先は100回まで変えることができる

森永）ただですね、たとえば私は毎週大阪に行っているわけです。「せっかく抽選に応募して、行き先が大阪なんて、ふざけんじゃねえぞ」という……

垣花）森永さんから見れば、大阪は仕事で行く場所なのだと。

森永）私と同じ気持ちのサラリーマンはたくさんいると思います。大阪とか、福岡とか。
個人的な趣味で言うと、「冬の北海道とか、ふざけんじゃねえぞ」というのがあるので、この4つを見て、「コレは嫌だな」と思ったら「チェンジ」が出来る！

垣花）チェンジができる！？　おもしろい！

那須）そうするとまた、次の4つが？

森永）そうそう。これは100回までチェンジができる！　「この組み合わせだったら、どこに行ってもOK!」というのが出て来るまでね。

垣花）100パターンの中から出てくるわけだ。

森永）そう。それで、これには裏ワザがあります。実は、100回リセットがが、午前0時に行われる。何を言っているのか分かりますか？つまり、午後11時過ぎから始めれば、チェンジ、チェンジと繰り返し、100回やっても納得いかないのが続いたら、日にちをまたいでまた100回チャレンジできる！

買い物だけでもマイレージは溜まる！Pontaカードなどを使おう！

垣花）もう1回おさらいしますが、「6,000マイルを、まず拠出すること」、「自分の旅行日程を登録すること」、すると、いま森永さんが言ったように、「ABCDの4つの行き先が提案される」、「4つとも魅力的だと思ったら、チャレンジ！」

那須）そうすると、4分の1の確率でどこかに行ける。

垣花）それが都島しかり、北海道から奄美大島、宮崎、九州……いろいろなところがアトランダムに出てくる。

森永）そうです。

垣花）ゲームとしてもおもしろいですね。

森永）しかも、たった6,000マイルで行けるというのは、画期的なのですよ。「そんなこと言ったって、私は飛行機なんか乗らないから関係ないぞ」と思われている方！　実は6,000だと飛行機に乗らずとも、十分いけるのです。何故かというと、たとえば、ローソンとかで貯まるPontaカード。これは簡単にJALのマイレージに変換できる。

垣花）マイレージというのは、飛行機だけではなく、買い物でも貯められる。

森永）切り替えができる。だから、6,000ポイントを普通の生活の中だけでマイレージに切り替えるのは、普通のサラリーマンでも簡単にできます。

予約は1カ月前から7日前まで可能

垣花）利用する側のメリットは分かりましたが、これ、JALにはメリットがあるのですか？

森永）実は、表向きには「利用者のみなさんの利益還元」と言っているのですが、本音のところは、要するに「空気を運んでも仕方がない」のですよ。

垣花）空席があっても仕方がない……

森永）JALが出してくるのは、「ここはもう空席が確実だな」と思うと、それを出してくる。

垣花）言い方は悪いですが、不人気路線を？

森永）不人気路線、というより、逆に東京や大阪というのは、ビジネス客でいっぱいになることもあるので、むしろ北海道とか九州各地というのは、たとえば学会があるとか、そういうときはパッと埋まるときがあるのですが、そうではないときがけっこうあるので、そこで空気を運ぶよりも、誰かに乗って貰ったほうが特。

垣花）簡単に言うと、「人気がない」、というより「何かの都合でポコッと空いた便」とか。

森永）そうです。「在庫処分」と言えばいいですかね？　よくスーパーとかでもたまたま余ったものを「売っちゃえ！」というのが、この仕組みなのですよ。

垣花）さらに利用の仕方ですが、予約可能な期間は、「出発日の1ヶ月目～7日前まで、予約可能」、「時間帯は5つから選択」、「結果発表は申し込み後3日以内」……利用しやすそうですね。どうですか、評判は？

森永）もの凄い評判で、もう2万数千人利用したと言われています。

垣花）サービス開始からわずか半年で！　5月末までで2万数千人が利用！

森永）それで、これはやはり、うまく消費者のニーズと航空会社の都合がばっちりマッチしたし、みんな、「ここに行かなければならない」というのは、思いこみなのですよ。たとえば、これはセットで申し込めるのです。親子とかね。だからグループがバラバラになることはない。

垣花）行きたい人とは大体行けるわけですね。

森永）それで、「この4つだったらいいよね」というのは、実はどこに行っても楽しいんですよ。頭から決めてかかる必要はない。

垣花）あと、旅行好きな方は、たいがい自分の行きたいところは回ってしまって,、運に任せてみるのも、旅の醍醐味だったりする……

森永）そうなんです、JALさんにお話を聞いたときに、「地域振興」という意味合いもあります。たとえば、地味な空港があるのですよ。だけど、そこに行ってみたら「意外と楽しい」というのが、旅行の現実なのですよね。

垣花）ということで、JALの「どこかにマイル」、森永さん、強くオススメしています。これ、旅行好きや飛行機をよく利用される方は、JALのホームページを見ると、詳しく載っています。モリタク的ヒットNo.1はこちら、JALの「どこかにマイル」でした！

垣花正のあなたとハッピー！
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