決め手は抜群の信頼度 侍ジャパン・稲葉篤紀監督(44歳)【スポーツ人間模様】

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稲葉篤紀

野球日本代表の監督就任が発表され、ユニホーム姿でポーズをとる稲葉篤紀氏=2017年7月31日午後、東京都内のホテル 写真提供:共同通信社

2020年東京オリンピックで金メダルを目指す、侍ジャパン。稲葉篤紀新監督の就任会見が昨日31日、行われました。

「56年ぶりに国をあげての記念すべき大会。野球も復活します。金メダルを獲りたい」

と宣言しています。現役時代は、生まじめで知られ、あの野村克也さんが唯一、ボヤいたことがない選手。ヤクルトで野村、若松。日本ハムへ移籍してからはヒルマン、梨田、栗山の5監督をいずれも主力で優勝へ導いた実績は見逃せないでしょう。

小久保前監督が退任して、原辰徳、中畑清、栗山英樹の3氏が新監督候補へリストアップされたと言われます。ところが、原さんは東京オリンピックまで。中畑さんが次期巨人監督の目が出てきた。栗山さんは現在、日本ハムの監督だけに、なかなか返事がもらえない。水面下の交渉は難航したそうです。しかし、選手側からは「稲葉さんがいい」との声が多かった。監督経験はないものの、今年のWBC日本代表で打撃コーチをつとめ、小久保監督とは対照的に、裏表がないと抜群の信頼を寄せられています。

前半戦、絶不調の横浜DeNA・筒香がオールスターを境に一変。球界では第1戦の試合前、訪れた稲葉さんからアドバイスを受けたらしい、との話が伝わっています。その筒香は、

「新しい感覚で打てるようになった」

とだけ語っているものの、稲葉さんに指導を受けたなどの細かいことは漏らしていませんが…。

現役時、生まじめな性格に変化をもたらしたのは、あの新庄さん。当時、打席を迎えるたびに球場内で流れるテーマ曲を替えるなどさまざまなこだわりがありました。

「プロたる見せ方は、新庄から教わった」

と漏らしているほどです。自身も打席へ入るとファンがジャンプをして、エールを送る稲葉ジャンプが有名でした。本来、札幌ドームのルールではやってはいけないもの。震度4に匹敵する揺れが起こるから。

ただし、とめられるものではない。そこで稲葉が考えたのは、初球はどんな甘いボールが来てもバットを振らないというもの。

「もし初球を打ち損じたら、ファンがタメ息を漏らすから。球場内でみんながタメ息をつくと、イヤでしょう」

一方、外野から1塁へコンバートされると、ちょっとしたことが話題になりました。香水をつけていたからです。ファーストは相手の選手に接する機会が多い。汗臭いと失礼とランバンの香水を愛用していました。

初陣は11月16日からスタートする、アジアプロ野球チャンピオンシップ。日本、韓国、台湾で争われる。

「ぼくは全力疾走でやってきた。最後まであきらめない全力疾走する、そういう熱いメンバーを集めていきたい」

お手並み拝見といきましょう。

8月1日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」


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