田尾安志 クライマックスシリーズファーストステージの展望
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高嶋)さ、10月14日からプロ野球はクライマックスシリーズファーストステージが始まります。セ・リーグは2位の阪神と3位のDeNAが甲子園で対戦。パ・リーグは2位の西武と3位の楽天がメットライフドームで対戦します。実はこの4チーム中、3チームに縁がある方がニッポン放送ショウアップナイターの解説者にいたんです。けさは、現役時代は阪神や西武でプレーされ、引退後は楽天の初代監督をされた田尾安志さんにお話を伺います。やっぱり縁の深い球団がたくさん出るのは、嬉しいことですか?
田尾)今、高嶋さんに言われて、初めて気付きました(笑)。横浜もラミレス監督は年に1回、一緒にご飯を食べに行く仲なので、気になるチームです。
高嶋)ラミレス監督のDeNA。宮崎選手が首位打者穫ったり、巨人が手放した打点王のロペスもいます。
田尾)ロペスは巨人にいた頃から、いいバッターでした。何で手放したのかなぁと見ていました。
高嶋)2位の阪神と、3位のDeNA。ペナントレースでは4.5ゲーム差と少し開きがありますが、両チームをどのようにご覧になられていますか?
田尾)打のDeNAと投の阪神。簡単に言うと、そういうところ。
高嶋)阪神のピッチャーの中心は?藤浪投手は調子悪いですよね。
田尾)メッセンジャーが帰ってきました。
高嶋)メッセンジャーねぇ。
田尾)それと救援陣。5回以降任せられるリリーフ陣が揃っているんです。もし先発ピッチャーが良くなくても、ポンと代えられる。
高嶋)第1戦はメッセンジャーですかね?
田尾)そうだと思います。
田尾)新聞情報なんですけどね。DeNAの宮崎選手はメッセンジャーから6打数6安打みたいですね。
田尾)相性のいいバッターって、いますから。そういうバッターの前後の打者との駆け引きですよね。カギになりそうなのは梶谷選手。打率は低迷しましたが、打点は60もあります。
高嶋)ひょろひょろなのにねぇ。
田尾)いや、横にいると、いい体していますよ。
高嶋)それは失礼しました。野球の選手って、着やせしますからね(笑)。私、昔、関根潤三さんとお風呂に入った事があるんですけど、優男風のイメージだったのに、いい体してましてね。
田尾)プロ野球選手の体は凄いですよ。
高嶋)軍配は?
田尾)一戦目を取ったほうが有利。今永は甲子園で0.48と抜群に相性がいいんです。2戦目のウィーランドも対阪神は2戦2勝。この二人が活躍すると、横浜は強い。逆に、この二人が早い回で降板すると、どうにもならない。はっきりしていると思います。
高嶋)パ・リーグは?西武と楽天です。
田尾)西武には楽天戦8戦8勝防御率も0.82。まさに、ジョーカーとも言える菊池雄星投手がいます。でも、シーズン最後の方は少し調子を落としているので、成績程、盤石じゃないと思います。
一方、楽天の則本は西武には防御率は5点台以上と相性が悪いんです。ただ、最後のライオンズ戦は良かったので、今までの悪い印象は払拭出来たかもしれません。梨田監督は経験豊富。西武の辻監督は初めてですが、彼は細かい男がしっかりできる人なので、楽しみだと思います。
高嶋)どっちが有利?
田尾)これも初戦を勝った方が抜けて行くと思います。ファーストステージが3戦目までもつれると、ファイナルステージでは1位球団のエースと、4番手の投手が投げ合う事になってしまいます。ですから、2試合で決めないと。
高嶋)田尾さんが色んな球団に気を遣っている事がよくわかりました(笑)。ありがとうございました。
10月13日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
高嶋ひでたけのあさラジ!
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