「森友」国有地売却問題~なぜ航空局が出て来るのか?
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11/27(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
本日から衆参両院で予算委員会
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
衆参両院の予算委員会~野党は森友・加計問題を引き続き追及する見通し
衆議院予算委員会は、今日午前に安倍総理大臣とすべての閣僚が出席し、基本的質疑を行います。衆参両院の代表質問に続き、与野党の論戦が本格化します。野党は、森友・加計学園問題を巡り、総理を追及する方針です。
今日から4日間に渡り、安倍総理も出席しての予算委員会が衆参両院で行われるのですが、争点の学校法人森友学園の国有地売却問題。会計検査院が先日、「国の決めた8億円の値引きの売却学の算定はずさんだ」と出したので、これまで「適正だ」と政府答弁してきているので、そこは当然、野党が追及してきます。
野党としては、名誉校長だった安倍昭恵総理夫人。それから、これまで担当局長として国会答弁をしてきた、佐川国税庁長官の国会招致を求めているのですが、政府としては、「この問題は大阪地検特捜部が捜査中だから」ということで、どうも踏み込んだ答弁は避けてくるような構えです。
問題の土地の適正価格について、会計検査院はチェックしていない
高嶋)会計検査院については、安倍さんは「そこが調べればいい」みたいなことをずっと主張していましたね。会計検査院は、金額だけですが、ああいう風にズバッと言ってきた。これについて、どうですか? 野党側は勢いづいているようですが。
須田)値引きの金額に関しては、「過大だった」という風な言い方をしているわけです。そうした意味で言うと、皮肉な言い方かもしれませんが、「安倍さんが会計検査院に、圧力を加えたのではない」というのが見えたんじゃないか、と思います。
ただ、問題が1つ。そもそも、この土地の値付けについてです。値段として、本当に適正価格だったのかについては、会計検査院がまったくチェックしていないので、それとバランスを見ていかなければならない。
とはいえ、野党の追及の方も、何か決め手があるわけではない。「口利き、あるいは忖度が行われた」という確定的な証拠を持っているわけではないので、堂々巡りになっていく。やはり、着地、決着としては「財務省あるいは近畿財務局の文書管理のあり方が、ルール通りとはいえ、あまりにもずさんだったのでは?」ということで、文書管理のルールを決めて、誰かが責任をとって辞める形で、最終的に幕引きが図られるのでは、と思います。高嶋)元々、けっこう曰く付きの土地でね。私が不思議だったのは、何故、航空局とかが出てきて、土地の値段を一緒に考えるとか、付けるとか……そもそも、あの辺から解き明かさないと、説明される側も分かりませんよね。
須田)そうですね。この辺りはあまりメディアは報道しませんが、何故あそこで航空局が出てくるかを簡単に説明します。
元々、あの土地は伊丹空港(大阪国際空港の別称)の付属地なのです。しかも、民営化されることを受け、昨年の2016年3月31日までに、とにかく売却する必要があった土地でした。つまり、焦って売っていたという事情があるのですよ。高嶋)ゴミについても、「何故、そこにそんなにゴミがあったの?」といまさら聞く人もいるしね。いろいろですが……ということは、安倍さんが困るような事態はちょっと考えられない、ということですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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