森友学園国有地値引きの検査結果を公表~すべて明らかになるのか?
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11/22(水)FM93AM1242ニッポン放送『鈴木哲夫のあさラジ!』今日の聴きどころ!③
黒塗りだらけの「設置趣意書」も全面公開へ
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター菅原一秀(自民党衆議院議員・予算委員会筆頭理事)
森友学園問題の会計検査員による報告書が今日公表
学校法人森友学園に大阪府豊中市の国有地がゴミの撤去費用としておよそ8億円値引きされて売却された問題を巡り、会計検査員が今日公表する報告書で「国が見積もったゴミの処分料が過大で値引き額の根拠が不十分だ」と結論付けたことが分かった。法令に基づき適切に処理してきた政府に対し、説明を求める声が一層強まる見通しだ。
森田解説委員)森友学園に豊中市の国有地がおよそ8億円値引きされて売却された問題で、会計検査員は今日値引き額の算定根拠が不十分だったとする検査結果を参議院に報告し公表します。
森友学園は2015年の5月に財務省近畿財務局と国有地の定期借地契約を結び、その後学園は土地の地中にゴミが見つかったということで財務局に連絡し、土地の購入を申し出ております。これを受けましてかつて現場周辺を調査しました国土交通省大阪航空局が詳しく調べないまま過去の調査を基にして土地全体の47%にゴミが混ざっているとみなしまして、ゴミの撤去費をおよそ8億2,000万円と算定したのですね。この額を値引いておよそ1億3,000万円で森友学園に売っております。
会計検査員が残された資料を調べますと、過去の調査でゴミが見つかっていない地点もあったのにゴミ混入の比率に反映させていなかったということが分かりました。会計検査員は検査の過程で撤去費用を2億円から4億円程度と見積もりまして、値引き額が最大でおよそ6億円過大だと試算をしたのですが、今日発表される報告書には具体的な金額は盛り込まないということです。
ゴミの処分の単価に関する資料などが破棄されておりまして、最終的に正確な算定が難しいという風に判断したと見られ、会計検査員は文書管理の改善についても国側に求める方針です。
この森友問題について衆議院の代表質問で昨日答弁した安倍総理大臣です。安倍総理大臣)私の妻が一時期名誉校長を務めていたこともあり、国民の皆様から疑念の目を向けられたとしても尤もだと思います。その上で本件については私自身、閉会中審査に出席するなど国会において丁寧な説明を積み重ねてまいりました。
森田解説委員)またこの問題では財務省近畿財務局が当初ほとんど黒塗りで開示しました森友学園の「小学校設置趣意書」について、一転して全面開示するという決定を出しているのですね。
一層高まった公文書の重要性 新たな公文書館整備や法改正の話も
鈴木)菅原さん、これはまさに自民党の予算委員会筆頭理事ということで、菅原さんの舞台で来週いよいよこの問題が出て来ると思うのですが。
菅原)そうですね。私も質問に立とうと思っていますが、この問題も取り上げたいなと思っています。というのは安倍総理から発言があって、やはり「実際のところどうなんだ。会計検査員でしっかり精査せよ」ということがあって今回のことになっています。
今日も午後公式に発表されると思いますが、その発表を見てまたしっかり質していきたいと思います。鈴木)菅原さん、僕はこの問題はまだ全然解決していないと思うのです。説明もまだ食い違っているし。だけどそのいろんな問題の中のひとつにやはり公文書がこんなにいい加減に扱われているというのが今更のように僕は分かって、ここもすごく大きな問題だと思うのですね。
菅原)森友の問題にせよ加計問題にせよ公文書は残さなければいけない、というのは今朝の新聞にも出ていましたけど、新しい公文書の書館、建物を作って8,000平方メートルに渡る書庫を整備しようということでありますから、データで残せる物、紙で残す物、しっかり分別をして残すべき物は残すということをやっていかないと、結果的に1年経ったら「有った」「無かった」みたいな話だと国会の議論を左右しますから、きちんと公文書の管理、法改正も進めて行かなければいけないので。
鈴木)今は例えば規則を変えて行こうなんていうことは政府としては改革をするとしているのだけど、まだこれは甘くないですか?
菅原)やはりこういう案件が起きたときにきっちりとした証拠となる物、それが真実であるのかそうで無いのか、それを示す為には公文書の管理を厳格にしなければいけないなと思いますね。こういった問題には与党も野党も無いのではないかなと思います。
特別国会での与党質問 “国会議員”として質していく必要がある
鈴木)菅原さんの質問は27日ですが、菅原さんは逆に与党の一員としてどの辺を質していくのですか?
菅原)まずは経済、北朝鮮問題等々いろいろとありますが、ただやはりこの森友・加計学園問題というのは選挙戦を通じても指摘をされて来ました。勝ったからこの話がスルーということにはならないと思っていますから、やはり国民の声として質すべきことは質していかないといけない、こういう想いでその問題は「与党だから」「野党だから」ということではなく“国会議員”として質していきたいと思います。
鈴木)そうするとやはりこの与党の質問時間も、与党の質問というのは何だか「出来レースじゃないか」なんて言われるけども、その辺は与党自ら厳しくやっていくという姿勢を是非見せて欲しいですね。
菅原)時間を元に戻すということを考えれば、そういう指摘をされないようにある意味では厳格にきっちりと質問したいと思います。
鈴木)菅原さんは27日に質問ということで、是非期待をしたいと思います。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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