森友学園問題 会計検査院の指摘はあるが風化してしまうのか
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10/26(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
森友学園問題に新展開
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
会計調査院による捜査により、より精度の高い金額のデータが明らかになりつつある
学校法人森友学園に、大阪豊中市の国有地が、ゴミの撤去費用分として、およそ8億円値引きされて売却された問題で、会計検査院が、「値引き額は最大で6億円ほど過大だった」と見ていることが明らかになりました。官僚の忖度が取り沙汰された問題は、税金の無駄遣いをチェックする機関からも、疑いが突きつけられる見通しとなりました。
8億円値引きの売却額の妥当性を調べていた会計検査院が、「ゴミの撤去費用は2億~4億円程度で済んだだろう」「値引き額は最大で6億円ほど過大だった」と試算していることが、関係者への取材で分かりました。会計検査院は、「関連文書の管理にも問題があった」と見ており、さらに詰めの調査を進め、売却に関わった財務省と国土交通相への指摘内容を、年内にも正式に公表する見通しです。
森友学園は地下9.9メートルまでゴミがあると申告し、以前にこの土地を調べていた国土交通相大阪航空局は、そのまま調べ直さず、「土地全体の47%にゴミが混入している」ということで撤去費用8億円としたのですが、会計検査院が残された資料から計算し直したところ、ゴミの混入率は47%ではなく30%程度のため、「撤去費用は大体2億円に止まるだろう」と検証しました。ただし、この撤去費用の単価に関する文書と、国と森友学園都のやりとりの記録が破棄されているので、正確な見積もりはできていないとのことです。
多くの人には風化しつつある問題だが、ハッキリとさせたい
高嶋)籠池夫妻は、まだ留置されている?
森田解説委員)そうですね。もう起訴されていますので。検察幹部は、これが刑事罰に問えるかどうかを検討しています。告発はすでに「背任罪」で出ているのですが、告発側の「安倍総理サイドの意向を忖度して、不当に値引きした」という主張に対して、検察の中には、「忖度レベルでは、背任罪を成立させるのは難しい」という見方がでているのです。
高嶋)国会運営も、第4次安倍内閣スタートで1度収めておいて、臨時国会で、また丁々発止をやるのかと思ったら、「組閣はするけど、国会では何もしない」そんな気配がありますね。
森田)11月1日から8日まで特別国会は開くのですが、その後、「臨時国会は年内では開かないのでは?」とも見られています。
高嶋)痛くもない腹を探れば、森友問題、加計問題の徹底的な風化を狙っているのでしょうか。日本人は飽きっぽいですから。この問題に、食いついているのは東京新聞くらいですからね。
山本)たしかに6億円を会計検査院が指摘しているというのは、これはキチンと処理しなければいけない問題ですが、「じゃあ、忖度で何か問えるのか?」とか、「試算の額が、そこに至った経緯は他になかったのか」とか、なかなかキレイな形にする、というのは難しい気もします。
高嶋)役人のトボケた答弁とか、のり弁の資料(黒塗りされて文章が伏せられている資料)とか、ああいうのは検察がやる話ではないけれど……
山本)もう少し、きっちり言って貰いたい気はしますよね。
高嶋)安倍総理も口では言いますが、モリカケは大嫌いですね。
山本)モリカケは年内に、大晦日までに食べてしまおう、ということで。
高嶋)日本人も飽きっぽいところがあるから、どうなっていくでしょうか。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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