安倍総理「希望の党」と選挙戦はフェアに戦いたい

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9/26(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

日本の企業は新陳代謝をしていない
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

安倍晋三

臨時役員会に臨む安倍晋三首相=2017年9月25日午後、東京・永田町の自民党本部 写真提供:産経新聞社

安倍総理は消費税増税分の使い道変更について「国民に信を問いたい」

安倍総理大臣は昨日記者会見し、再来年10月に予定される消費税率10%への引き上げに伴って税収の使い道を変更し、国の借金の返済から幼児教育の無償化などに2兆円を振り向ける方針について信を問いたいと説明しました。北朝鮮への圧力路線にも信任を得たいとしております。衆議院選挙の日程は来月10月10日公示、22日投開票となります。昨日の安倍総理の会見です。

安倍総理)これまでお約束していた消費税の使い道を見直すことを本日決断しました。国民の皆様とのお約束を変更し、国民生活に関わる重い決断を行う以上、速やかに国民の信を問わねばならない、そう決心致しました。
この解散は“国難突破解散”であります。

衆議院解散の議席は前回より10議席減りまして465議席で、安倍総理は勝敗ラインを自民・公明両党で過半数の233議席としました。
また会見で森友・加計問題について安倍総理は「野党の批判がここに集中し、厳しい選挙になるのは覚悟している」と述べております。これについて民進党の前原代表は昨日記者団に次のように述べました。

前原代表)森友・加計問題を追及されるのが嫌で、まさに“敵前逃亡解散”、“自己保身解散”以外の何物でも無いと、そういう思いをいたしました。

希望の党 小池百合子

【小池都知事が会見】新党の名称が「希望の党」に決まり、会見に臨む東京都の小池百合子知事=2017年9月25日午後、東京都新宿区の都庁 写真提供:産経新聞社

小池知事は自ら国政新党「希望の党」を立ち上げ、代表に就任

安倍総理は元々来年9月の総裁選の後を軸に解散戦略を描いていたのですが、どうも今年の夏、8月中旬頃から臨時国会での解散が頭をよぎるようになったとされているのですが、それは民進党の離党ドミノ、それから小池新党の準備不足が念頭にあったようです。

その小池新党については小池知事が昨日午後2時半から都庁で臨時の記者会見を開きまして「希望の党」立ち上げを発表しました。

小池都知事)「希望の党」を立ち上げたいと存じます。これまで若狭さん、細野さんを始めとする方々が議論をして来られましたけれども、リセットいたしまして私自身が立ち上げるということでございまして、直接絡んでいきたいという風に思っております。

小池知事はこの会見の後、小泉元総理大臣と会談しまして原発問題などで意見交換しました。
また新党への参加を表明する動きが昨日もありまして、自民党の福田峰之内閣府副大臣と民進党の松原仁元国家公安委員長がそれぞれ党本部を訪れて離党届を出しております。

昨日の会見については側近の若狭衆議院議員も直前まで知らされていなかったということで、どうも新党の中では民進党の色を打ち出したい若狭さん、それから民進党の離党者の受け皿作りを目指している細野元環境大臣との党内の主導権争いが続いていたということで、小池さんがどうも2人に業を煮やしたのではないかという指摘をする人もおります。

安倍総理は昨日「希望の党」について次のように述べています。

安倍総理)“希望”というのは良い響きだと思います。いずれにせよ東京都知事である小池知事とは東京オリンピック・パラリンピックを成功させなければならないという共通の目標は持っています。その上で選挙戦はフェアに戦いたいなと思っています。

Alipay

Alipayサイトより

日本の企業は新陳代謝をしていない 中国は500企業の栄枯盛衰が激しい

高嶋)昨日は奇しくも小池さんと安倍総理ということで、まあテレビに釘付けにされまして。私は実感で言うとまず小池さんの方はにわか作りのパネルみたいな物を見せまして、それで「リセットして」というあの言葉がとても気になって、じゃあ今までやっていた若狭さんと細野さんの立場というのはどういうことになるのかということとか。
それから都知事は都知事でしっかりやって、国と協力してオリンピックはやると。
だけど全国にいわゆる保守の民主的な党を作るというようなことで、東京都と共に、国にスピード感が無いので、それを促進させる為に「希望の党」を作るのだというようなことを言っている。
安倍さんはとにかく森友とか加計という言葉が大嫌いで、どう質問されてもそれにはもう真っ向からは答えない。それで必ずいつの選挙でも経済優先で「お得ですよ」というのを必ず出す。今度はもう再来年の消費税の使い道で、国・地方合わせて1,300兆円超えるという借金の「しゃ」の字も言わないということで(笑)。
それで今度は丁度時が北朝鮮問題云々で、自分はもう外交では非常に強いと自負しておりますから。「俺を除いてそんなことを捌ける奴がいるのか」という自信ですよね。
富坂さんは中国通ですが、いわゆる権謀術数、それから権力の叩き合いというのを間近にいろんなものを歴史的に分析してきたと思いますけども、そういう観点からはどう見えますか?

富坂)実は日本では中国は権力闘争で語られることが非常に多いのですけど、すごく深刻に自分たちの状況を捉えてそれを打破しようという動きがここ10年くらいでかなりあったので、皆さん少し気付いていると思うのですが中国自身がすごく変わって来ていますよね。
例えば「Alipay(アリペイ)」みたいなものが出て来て「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」と2つで、多分銀行業務を食うのですよ。これから中国の銀行は多分本当に大変になって来るのですけど、これはもう既存の銀行も潰すつもりでやっているのですよね。

高嶋)中国をちょっと舐めていましたけど、このところ本当にほんまもんになって来たのですよね。

富坂)そうなのです。だから5年後、10年後の未来を描くということにかなり真剣なので、間もなく党大会になってこれは政治報告で出ますので、これはしばらくすると日本語訳も出るので1度見てみると、要するに公約とその中身が少し違うことがよく分かると思うのですよね。
私が言いたいのは、結局日本の産業界というのは新陳代謝をしていないのですよ。大企業はずっと大企業で、時価総額ランキングはずっとランキングが変わらないけれども、アメリカでも中国でもすごく新しいのがどんどん出て来て、例えばもうビッグスリーなんてAppleだTwitterだ何だって、ものすごく新しいところが出て来るわけですよね。
中国も500強企業というのを発表しているのですけど、これもどんどん変わっているのですよ。

高嶋)500の強い企業、栄枯盛衰がすごいと。

富坂)それはわざとやらせているのですよ。だからそういう意味で本当に新しく出て来た人が希望を持てるような、若者が起業して未来を見られるようなものがあるわけですよね。政策的に誘導しているのですよ。

高嶋)日本の場合は要するに旧態依然たる大企業が政権とつるんで、日銀も巻き込んで異常な異次元の金融緩和をやって、何とか株価とかそういうものを釣り上げて持たしているという。

富坂)そうですね。だから実際に例えば雇用なんかでも殆ど7割~8割が非正規雇用になっているのに経団連の人ばかりが集まって「どうだこうだ」と話し合いをしているわけですよ。

高嶋)中国はもっと現実的ですか?

富坂)中国は要するにそれをいろんな方向から、例えば起業するのでも2回、3回チャレンジできるような体制作りをやっているので、やはり1回失敗すると駄目になる日本というのはえらく大きい借金を背負いますので、それとはやはり少し違う活気があるというのはありますね。それも意図的に作っているというのはありますので、私はもう少し長期的なビジョンというのをきちんと日本の未来に入れていかないとけっこう大変なことになってしまうのではないかと、少し心配しているのですよ。

小選挙区の話はまるで“バーゲンセール” 解散に大義は無いが“未来”は必要

高嶋)そういう意味ではにわか作りかもしれないけれど、昨日の小池さんの「希望の党」なんていうのはキャッチフレーズだけ挙げて中身は何をやるのかさっぱりわかりませんでしたよね。

富坂)ここ何年間か、小選挙区の話をするときは必ず皆バーゲンセールなので「これもできる」「あれもできる」と皆同じことを言うのですよね。だからそういう選挙をずっとやっている未来というのはどうなのかなと思うのですよ。
だから解散なんかに大義なんて全然必要無いし私はそんなものを求めたことは無いけども、でも“未来”は必要なのですよ。

高嶋)中国が先々に対して腰の入った政策を取っている、現実的に変化も激しいよと、上から500番までの500強という企業だって非常に激しい勢いで変わっているのだと。日本は旧態依然と同じじゃないかというご指摘は少しズシンと来ますよね。

富坂)ITでやるのだと言ったらお金の借り方も違うし、AIに対するお金の比べ方も違うので、ちょっと今差を付けたということでは無くドカンと軸足を持って行くものはあります。もちろん失敗・成功はいろいろあると思いますけども。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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