衆議院解散で受動喫煙防止法はどうなるのか?
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9/25(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
東京都は受動喫煙防止条例案を来年提出
6:31~ ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター 須田慎一郎(ジャーナリスト)
このままでは受動喫煙防止法は東京オリンピックに間に合わないタバコ愛好者は数多くいますが、2020年の東京オリンピックに向けて受動喫煙防止法を定めなければいけません。準備・周知期間もあるため、今年の秋の臨時国会でまとめ上げることがギリギリのタイミングでしたが、安倍総理は28日の国会召集で冒頭解散をする意向を表明しております。どうなるのでしょうか。ジャーナリストの須田慎一郎さんに伺います。
高嶋)今日、安倍総理が28日の国会召集で冒頭解散することについて記者会見を行うということです。国会を開かないで新閣僚もほとんど仕事をしないまま終ってしまう。その中でいろんな法案がたなざらしになったわけですが、受動喫煙対策を強化、健康増進法改正もありましたよね。東京オリンピックもあるので早急にということで、塩崎恭久大臣もけっこう乗っているようですけど、どうなるのでしょうか?
須田)おそらく来年以降の通常国会でやるのでしょう。
高嶋)間に合いますか?
須田)いや間に合わないです。これは2020年の東京オリンピックまでに国として対策、規制をやらないわけにはいきません。準備期間や周知期間もありますから、この秋の臨時国会でまとめ上げるというところがギリギリのタイミングでした。これが飛んでしまったので果たして間に合うかどうなのかということになってきましたが、加えて難しい動きが起こってきました。国の対応とはまた別に、東京都の小池百合子さんも受動喫煙防止法に関して動いていた経緯があります。政治的な思惑があって、そもそも舛添要一さん時代には東京都も国もそういう対策をしていました。しかし億兆を重ねることになるので国で一本化して東京都はやらない方向になったのです。ところが通常国会で塩崎厚労大臣と自民党が揉めましたよね。
高嶋)揉めましたね。議員さんでタバコを吸う人はまだけっこういますからね。
須田)加えて厚労省案、塩崎案が非常に厳しかった。飲食店の30平米以上に関しては全面禁煙、場合によっては喫煙ルームをつくることはいいということですが、小規模のお店にとっては死活問題になってしまうために揉めました。結局決着はつかなかったのですが、小池さんが「決められない国に対して決められる東京都」と言い出しました。今ちょうどいろんな関係業界を含めてパブリックコメントを実施している最中です。このままでいくと来年2月の東京都の定例議会でその条例案が出てきそうな雲行きになっています。
高嶋)そうすると東京都と国とのバランスはどうなっていきますか?
須田)おそらく東京都はこのままでいくと先の塩崎案とほぼ同じ内容になります。国は業者のことも考えてもう少し緩やかな形でやろうとしているので、ふたつの案が出てくると業者や我々としてはどう対応していいのか大混乱に陥りかねません。
高嶋)タバコも第三次受動喫煙みたいなことを言われていますよね。タバコを吸った人がいた後にそこへ行ったりすると、それでも受動喫煙であるとか。
須田)あるいは放送前に喫煙ルームでタバコを吸ってきましたが、私の呼気に含まれていますから。
高嶋)先程吸ってきた須田さんの呼気が私に受動喫煙と。そこまでやるのであればタバコは御禁制にすればいいのに(笑)。オリンピックに向けてどういうふうに決着するかまだ見えない。
須田)注目ですよ。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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