綾小路翔も感心!?童貞時代のみうらじゅんが作った、幻の音源が解禁
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4日(月)夜、氣志團の綾小路翔がパーソナリティを務める番組『綾小路翔のオールナイトニッポンPremium』が放送され、パーソナリティの綾小路翔とゲストのみうらじゅん2人が、ゆるさを持った楽曲を紹介していく『ゆる曲グランプリ』という企画で盛り上がった。
この企画は、元々“ゆるキャラ”という言葉の生みの親が、みうらであることを受けて行われた企画。今でこそ“ゆるキャラ”という言葉は、一般的に定着しているが、かつては“ゆるキャラ”も“ゆるい”と思って作られたものではなく、15年前みうらが“ゆるキャラ”を集めてイベントを行っていた頃は、各地方自治体に電話すると「ゆるいとは何事だ!」とよく怒られていたという。あまりにも怒られるため、途中から“ゆるい”をやめて、ユニークなどと言い方を変えて誤魔化していたそうだ。
あるときから急に常識が裏返り、それがいいものとして扱われるようになったが、元々は失礼な意味であったこの“ゆるい”という言葉。そうした事実を踏まえつつ、綾小路は改めてみうらに、ゆるさを持った楽曲“ゆる曲”について訪ねた。
みうら:僕はわりと“ゆるキャラ”という言葉のために、近所から「あの人“ゆるキャラ”作った人だ」って言われて、それが「あの人“ゆるキャラ”だ」になって、「あの人ゆるい人だ」になっちゃったんですよ。
綾小路:ゆるい人(笑)
みうら:俺、そんなゆるくないところで生きてきたんだけど、全部取っ払われて、ゆるいのが俺みたいなことになっちゃってるんで。
綾小路:はい。
みうら:そういや俺、中学3年生のときなんですけど、自分の部屋…まぁスタジオって呼んでた部屋で、ファーストアルバム…これカセットなんですけど。
綾小路:はい(笑)
みうら:録音したときの3曲目に入ってたなんですけども。その頃ボブ・ディランとか影響を受けてバリバリだったんですけど、自分の今一番感動したとか気になったことをテーマに曲を作ると、こんなことになってしまってたって曲を。
綾小路:はい。
みうら:なかなか童貞の声で流れるの珍しいんだけど。私の、中学3年生の童貞の声でお送りしたいと思います。
綾小路:あはは(笑)
みうら:『追憶のポルノ映画 恥戯の歌』、ちょっと聞いてください。
(曲がオンエアされる)
綾小路:いや~天才ですね!
みうら:トーキングソングっていうんですけどね。
綾小路:あはは(笑)いや~トーキングソング。だからボブ・ディランの影響は、やっぱり受けてるんですよね。
みうら:つもりなんですけどね。“ゆるディラン”になっちゃってますね、これね(笑)
綾小路:でも歌詞の世界観とかは、心をえぐられるような瞬間がありますよ、やっぱり。
みうら:この頃僕男子校で、なんにもモテなかったもんで、テーマがないんですよね。社会問題に目を向けることもなかったし、テーマが「期末テスト」とか。それだけで1枚アルバム作ったりしてるんですよね。
綾小路:この頃ってカッコイイこと言いたいじゃないですか。急になんか、人の歌詞、そのまま持ってきたような。
みうら:ええ。
綾小路:でもこんな、ポルノ映画を観に行くことにドキドキしている少年たちのことを描くなんて、なかなかこの童貞期にできることではないと思います。
みうら:そうですね、自分を暴露しているようなことですからね。
綾小路:僕も中学のときの(音源を)持ってくればよかったなと思うんですけど。
みうら:やっぱりやってるでしょ?
綾小路:やってるんですけど、僕はもうちょっと、イカ天とかに影響を受けた頃なので、敢えてやってる感じでちょっと痛々しいんですよね。
みうら:俺も何度か痛々しい時期もあったんですけど、いつ消そういつ消そうと思いながらも消さない努力、ここがやっぱり、今ラジオで流れてることを思うと、よく頑張ったぞ自分と思います。
“ゆるキャラ”を作り出すはるか前、ゆる曲を作っていた頃の音源を持参したみうら。当時から既に溢れ出していたみうらの天才性に、綾小路はただただ感心していた。