エンゼルス・大谷 わずか8日間でエンゼルスに決めた理由とは?
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エンゼルス・大谷が誕生しました。入団会見では、告知してから1日も経過していないにもかかわらず、日米250以上の報道陣が集結。また、スタジアム正面で行われた異例の公開会見には、1,000人以上のファンまで足を運んでいます。
「こんなに多くの人の前で話すのは、はじめて」
と言い、驚きの表情を浮かべ、
「エンゼルスの一員として、ファンの皆さんとともに優勝を目指していきたい」
と語りました。夢のメジャー挑戦。あらゆることで、過去、日本から挑戦した選手とはスタイルが違います。米国のファンも驚いたのは、ヤンキースからの誘いを、あっさりと蹴ったことでしょう。
大谷は独自の視点から各球団を分析。屈指の人気球団では、事前にオッケーをしても、二刀流の実現が低くなる危険性を察知したといわれています。そして「縁を感じた」とノーマークだったエンゼルスを選択。20球団以上のオファーを受けながら、交渉解禁後、わずか8日間でスピード決着しています。
通常、一生にかかわる決断は、もっと時間をかけてもよさそうですが、ここに大谷の人柄が見え隠れする。当初、代理人からメジャー30球団へ質問などを送り、書面でのプレゼンテーションを実施。7チームに絞り、各チーム2時間ずつの面談を行っています。
「(入団を)お願いされることは、断らなくてはならない球団が出てくる。一生懸命、資料を揃えてくれた。にもかかわらず、ひとつのチームにしか行けない事実がある。申し訳ないと思った。すごく悩みました」
と明かしました。
自身の決断が、長引けば長引くほど、来季のチーム編成へ影響を及ぼす。FA選手への交渉などがあるからでしょう。敬意を示し、最大の気配りを。人柄がうかがえます。花巻東高1年の時、無名だった大谷へプロの誘いをしたのは、国内ではありません。メジャー球団でした。
「そのおかげで今があります」
と話しています。仮にあと2年待てば、30億円とも40億円ともいわれるビッグマネーを手に入れるチャンスがありました。
しかし、全く金銭にはこだわらない。新労使協定でマイナー契約となり、来季の開幕からメジャー契約をしても、最高年俸は54万5,000ドル(約6,100万円)です。純粋なメジャーへの挑戦。その志をエンゼルスは最優先に考えました。当然のように、二刀流続行を打ちだし、最良の環境を提供してくれるでしょう。
エンゼルス選択は、予想外でも、大谷の決断を信じましょう。背番号17は、新たな気持ちで行く際のラッキーナンバー。日本ハム入団時も、17番をつけたかったと漏らしたことがある。
MLB公式サイトでは、2018年有望選手のランキングを実施中。大谷は投手と野手の両部門で第1位です。もちろん、この快挙は初。日本だけではなく、全米からも二刀流開眼の期待が高まってきました。
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