第90回アカデミー賞から“映画界の転換期”が見える!?
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3月8日(木)、Webラジオ「コトブキツカサのオールナイトニッポンi」第32回が配信され、先日発表された第90回アカデミー賞と、受賞作品について語った。
米ハリウッドのドルビー・シアターで開催されたアカデミー賞授賞式。コトブキは取材や撮影の仕事があり、現地には数日間滞在していたという。
「受賞作品すべてを紹介するとキリがないのですが…」と前置きしつつ、まず注目作品として挙げたのは長編ドキュメンタリー賞を受賞した『イカロス』。この『イカロス』はNETFLIX制作であり、映画館での上映がないまま、ネット配信されている作品。
以前はアカデミー賞のノミネート条件として「LAで1週間以上有料で公開されている45分以上の作品」、「DVDなどで未発売」、「テレビ放送されていない」などがあったものの、現在はそうした条件も年々変わってきていると解説した。
『イカロス』のテーマはスポーツ選手のドーピング。ロシアが国家主導でドーピングを行っていた疑惑について、当時の関係者が実際に出演しながら告発している話題作だ。
『イカロス』の見所についてコトブキは「この作品が完成したのは、平昌オリンピック・パラリンピックの前。そのため“ロシアに疑惑はあるが、五輪へ出場”となっているが、その後の現実ではロシアは国として出場できなかった。ドキュメンタリーは時代を映す鏡という点でも、この作品の受賞は当然のこと。」と語った。
また、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で主演ゲイリー・オールドマンの特殊メイクを担当し、日本人として初めてメイク・ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘についての話題も。
「主演のゲイリー・オールドマンが、この作品への出演を受ける条件として、特殊メイクに辻さんを指名したという話がいろんなニュースで報じられている。ただ、そういう話は、真実より大きく伝えられるもの。僕も実際はどうなんだろう?という気持ちがあったけれど、現地で実際に調べたり聞いたりした結果、本人からの指名だったのは間違いない」
「実は、辻さんは2013年に映画界を離れて現代美術のアーティストとして活動しているんです。それでもゲイリー・オールドマンからの熱いオファーに応えて快諾。半年間かけて最高の特殊メイクを完成させた。」と語った。
また、各賞が発表される前の結果予想については「実は今回、主要部門は、ほぼ的中していたんです。読みが凄いというよりは、いろんな情報の統計。作品賞も『スリー・ビルボード』という声が多かったが、今年のアカデミー賞は変わると言われていたので、差別など難しい問題も描いた『シェイプ・オブ・ウォーター』が受賞するのではないかと思っていた。」と答えた。
さらにコトブキは「実は僕。アカデミー賞の授賞式前日に、ありえない偶然が重なって、辻一弘さんとお会いしてるんです!」と告白。次回(第33回)の配信では、そのエピソードについて詳しく語っている。
Webラジオ「コトブキツカサのオールナイトニッポンi(第32回)」は、期間限定で無料で聴くことが出来る。
番組概要
【タイトル】コトブキツカサのオールナイトニッポンi
【メール】 kotobuki@allnightnippon.com
【ハガキ】〒100-8439 ニッポン放送 『コトブキツカサのオールナイトニッポンi』係
【配信日】毎週木曜日
【第32回URL】https://i.allnightnippon.com/p/e_anni_kotobuki_032