『あしたのジョー』の原画で発見した凄いこととは?
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「箱崎みどり夕暮れWONDER4」(5月9日放送)では、、宝島社「このマンガがすごい!」の編集長、薗部真一編集長が出演し、『マンガのプロが選ぶ、今読むべきマンガ!!』を紹介した。
「このマンガがすごい!」とは、毎年12月に発売されるムック本。各界のマンガ好きがその年の「1番すごい!」と思うマンガを選ぶ、年末の超特大イベント的書籍となっており、発表されるたびにマンガ業界、マンガファンから注目の1冊。
その薗部編集長が「今読むべきマンガ!」として紹介したのは直輝原作、朝基まさし作画の『マイホームヒーロー』と、『この世界の片隅に』で知られるこうの史代による『ギガタウン 漫符図譜』であったが、当日のメールテーマ「今ハマっているマンガ」について箱崎みどりが訊ねたところ、不意の質問に薗部編集長も「今日ですか?」と驚きながら、現在「あしたのジョー」を読み直していることを告白した。
と、言うのも5月6日まで東京スカイツリーで行われていた、連載開始50周年を記念して催されていたあしたのジョー展に足を運んだ薗部編集長。展示されていた原画の中に、あしたのジョーに登場する2人のヒロインのうち、はじめにジョーに想いを寄せるも、ジョーから身を引いた林紀子の結婚式のシーンがあった。林紀子はジョーの最大の友、マンモス西と結婚するのだが、そのシーン、花嫁である彼女の顔が無表情なのだ。ところが原画をみると、その目元にはホワイトが・・・そのホワイトを見た薗部編集長は思わず、あしたのジョーを再び手に取ったそうだ。
薗部編集長も当時このようなツイートを残している。
「『あしたのジョー』の原画もじっくり見ていたら、すごい発見を。紀子の結婚シーンの目元にホワイトが…。涙を描いて消した…?」
作者の本意は不明ながら、私たちが普段目にしているマンガ、その1ページ、1コマにも実は何層にも重なった、作者の葛藤の跡が眠っている。
「箱崎みどり夕暮れWONDER4」
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)