「けもフレ」作曲者が新曲に隠した、星野源「恋」との共通点

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5月21日(月)深夜放送のニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』(パーソナリティ:ニッポン放送アナウンサー吉田尚記)に、TVアニメ・けものフレンズの主題歌『ようこそジャパリパークへ』の作曲者として知られるシンガーソングライターのオーイシマサヨシが出演し、新曲に隠された”ある仕掛け”を明かした。

「けもフレ」作曲者が新曲に隠した、星野源「恋」との共通点

現在放送中のTVアニメ『多田くんは恋をしない』のOPテーマとなっている、5月23日(水)リリースのオーイシの新曲『オトモダチフィルム』。この楽曲を作る際、オーイシにはまだ誰にも言っていない”ある仕掛け”を曲中に入れたのだという。

吉田:新曲の『オトモダチフィルム』って、とある意図があって作られているって聞いたんですけど。

オーイシ:そうですね、ここで初めて言うことなんですけど、TVアニメ『多田くんは恋をしない』制作サイドからなんですけど「こんな感じの楽曲をお願いします」っていうのを言われていたんですよ。

吉田:コンセプトは何らかの形で伝えてもらわないとですもんね。

オーイシ:3曲ほどあったんですけど、その中の1曲が星野源さんの『恋』。

吉田:星野源さんと言えば、毎週火曜日深夜1時からニッポン放送で放送中のラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』で、誰よりも早く『ようこそジャパリパークへ』を流していましたけど。

オーイシ:そうですね、だからリスペクト返しみたいなところありますけど。そして2曲目が星野源さんの『時よ』。3曲目がsumikaさんの楽曲でした。だからどこか渋谷系を思わせるような、極上のJ-POPみたいな感じでした。なのでそれを受けて作らせて頂いたんです。でもクリエイター的には、今1番やってはいけない楽曲じゃないかなっていうところもあったんですよ、もちろん『恋』は素晴らしい楽曲ですけど、新しいものを作るときに、自分的にどう落としこもうかなってすごく考えたんですよ。

吉田:ある意味アンサーソング的な。

オーイシ:アンサーソングというか、リスペクトソング的な感じですかね。でも、上手いこと落とし込めたかなと思うんですよ。自分的に。で、1個だけ自分なりのアンチテーゼというか、1個だけ同じことやったろうと思ったんですよ。

吉田:なにか丸ごと、言葉とかじゃなくてですか?

オーイシ:BPM。

吉田:1分間に何拍あるかっていう、曲のテンポの数値ですよね。

オーイシ:そうです。そのBPMが158なんですけど、これ『オトモダチフィルム』と星野源さんの『恋』で全く同じなんですよ。

吉田:本当!?

オーイシ:これ多分、角川さん(同アニメの音楽制作・KADOKAWA社)も知らないことなんですけどね(笑)

2016年にドラマ『逃げる恥だが役に立つ』の主題歌として、ドラマと共に大ヒットした星野源の『恋』と、新曲とをあえて同じテンポにしたというオーイシ。曲の完成後、楽曲を聴いた人からは「イントロ3秒でオーイシの曲だと分かった」という感想が寄せられたそうで、自分なりの楽曲として落とし込めたのではないかと、納得の出来になっていることを語った。

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