6月4日放送 ゲスト:俳優 舘ひろし 第1回
現在上映中で話題となっている映画『終わった人』。原作は内館牧子の同名小説で主演は舘ひろし。これまでドラマや映画で幅広い役どころを演じてきた舘だが、ここでは大手銀行の出世コースから外れ、そのまま定年退職した元会社員に扮する。監督は『リング』などホラー映画で知られる中田秀夫監督。
黒木)先週の土曜日に公開された映画『終わった人』でご一緒させていただきました。舘さんのパンフレットというかポスターで、頭の上に鳩が止まっています。これ、舘さんはオーケーしたのですか?
舘)普通にオーケーです。何でもアリです。
黒木)『終わった人』は内館牧子さん原作です。大手銀行の出世コースから外れ、そのまま定年退職した田代壮介を主人公にした、ハートフルコメディ作品です。「定年って、生前葬だな」というところから始まるんですよね。
『終わった人』のオファーがあったときに「イヤだな」と思われたとか?
舘)確かにね。『終わった人』ですから……終わった人、だぜ? こんなネガティブなタイトル、やるのに勇気がいると思いました。でも、脚本を読んで、非常にコミカルでした。それで、「これだったら、やってもいいかな?」と。『終わった人』というタイトルなのに、まったく終わっていない。
黒木)これは、世の男性たちの応援歌というか、勇気を与えますよね。
舘)そうですね。勇気は確実に与えますね(笑)。
黒木)今回は舘さんがアイデアをたくさん思いつかれている現場でしたが、やっぱり壮介に入っていけた実感は、ありましたか?
舘)入るというより、ひらめくんですよ。しかも、現場に行かないと分からない。本を読んでいるだけでは。読んでいて「こうしたいな」というのはたまにありますが、大抵は失敗します。でも、中田監督が「いいよ」と仰ったので、それはそれでいいかな?
黒木)今回の『終わった人』の壮介さんは、私が初めて見る舘さんだったので、新鮮な驚きと喜びで、現場はもちろん、完成した映画を観ても感動しました。
舘ひろし/俳優・シンガーソングライター
1950年、愛知県名古屋市出身。
1975年、原宿・表参道を拠点としたバイクチーム「クールス」を結成。選抜メンバーで結成されたロックバンド「クールス」のボーカルとしてレコードデビュー。その後ソロデビューし、シンガーソングライターとして活躍。
1976年、映画「暴力教室」で俳優デビュー。
数々の映画・ドラマに出演し、「西部警察」への出演を機に渡哲也さんと出会い、石原プロモーションへ入社。アクションからコメディまで幅広い役柄で数々の作品に出演。
(2018年6月4日放送分より)
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