世界標準マナープロトコールアドバイザーであるアンミカが提唱する 基本的マナー「一語一動作」

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5月30日放送 ゲスト:モデル アンミカ 第3回

世界標準マナープロトコールアドバイザーであるアンミカが提唱する 基本的マナー「一語一動作」

パリコレ出演経験のあるトップモデルとして活躍。現在はモデル・タレント以外にも韓国の観光名誉広報大使、大阪観光大使も務める。多くの資格を持ち、化粧品プロデュース、ジュエリーデザインなどその仕事は多岐にわたっている。

黒木)アンミカさんは世界標準マナー(EPM)プロトコールアドバイザーの資格も持たれています。これはどういう資格ですか?

アンミカ)”E”cole de “P”rotocole “M”onaco。モナコの団体です。プロトコールは、世界中で王室や大統領などの偉い人が、国々で習慣や文化が違う人が一同にテーブルで食事するとき、「私の国は右から座る」、「僕の国は左から」ではサービスする側も困る。そこで、世界的に統一したのです。それがプロトコールと呼ばれるマナーで、ギリシャ発祥です。
恐縮ですが、マナー=思いやりなのですよ。たとえば、「なぜ私たちは左側から座るか?」です。イスを引かれたら、お客さんは左から座ります。これは、サービスする方が全部右から行うので、私たちは左から立ったり座ったりした方が、サービスする側が急に来たとき、邪魔をしない。
あとは、食後のナイフとフォーク。よく「3時~6時の針の間に置いたら食べ終わった合図」だとサービス側は受け取るのですが、右からサービスの方がお皿を取りに来たとき、ナイフとフォークを一緒に親指で押さえながら持っていける。落とさないんです。だから、全部のマナーが思いやり。サービスしてくれる人への思いやりなのです。
一般的な生活で、たとえば初対面の方にあったとき。上手に使うことはできる。「一語一動作」という言葉を基本的なマナーで使います。

黒木)どういう意味ですか?

アンミカ)1つの言葉に1つの動作と言われています。「どーも、初めまして黒木さん! 初めまして、うれしいです!」って、5、6回ペコペコ挨拶する、ナニワの商人(あきんど)的な挨拶があります。これも親近感がありますが、ちょっと目上の方にはガサツに見える。「初めまして。○○から来たアンミカです。どうぞ、よろしくお願いします」と言ってから、1回頭を下げる。まったく同じ3秒間でも、「いや、どーも、話は聞いてました!」とペコペコ3秒使って挨拶するより、言葉が1.5秒あった後に1.5秒挨拶した方が、きれいで丁寧な扱いに見えます。

黒木)誠意が感じられるわけですね。

アンミカ)知っておけば、より所作もきれいで相手にとって感じがいい。だけど、間違えているからと言っても注意するほどのものではないのが、マナーだと思います。

黒木)いま、多くの新入社員の方々もいると思うので、役に立つお話ですね。

アンミカ)本当に新しく会社に入られて、「目上の方は緊張する。どうしよう……」となって、ご挨拶がとても小声になってしまったり、タイミングを外す人がよくいますが、パッと、「失礼いたします! ○○と申します。初めまして!」と言った後に、ペコリとゆっくりと深くお辞儀すると、嫌われたり失礼に思われたりすることは絶対にないと思うのです。

黒木)緊張していると、言葉と動きが一緒になってしまいますよね。

アンミカ)それはそれで、一生懸命感がかわいいと思いますけれど、知っておいたら堂々と振る舞えていいのかな、と思います。

黒木)今日もマナー講座、勉強になりました!

アンミカ/モデル・タレント

1972年生まれ。韓国出身・大阪育ち。
1993年にパリコレに初参加後、モデル業で活躍するほか、テレビ・ラジオ・広告出演など多方面で才能を発揮。またジュエリー・ファッションデザイナー、化粧品プロデュースなどでも活躍。
世界標準マナーのEPM プロトコールアドバイザー、漢方養生指導士、化粧品検定1級、NARD アロマアドバイザーなど様々な美容関連の資格を所持。
2002年4月からは約1年間、韓国延世大学語学堂に留学。韓国語も堪能。
趣味・特技はマラソン、ヨガ、茶道、韓国語。
2013年、アメリカ人の実業家と結婚。
2009年より韓国名誉広報大使、2013年より初代大阪観光大使に就任。

(2018年5月30日放送分より)

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