カンヌ大絶賛!是枝監督『万引き家族』と安藤サクラのとんでもない凄さ

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5月24日(木)、Webラジオ「コトブキツカサのオールナイトニッポンi」第43回が配信され、パルムドール受賞で注目を集める是枝裕和監督の最新作『万引き家族』について語った。

カンヌ大絶賛!是枝監督『万引き家族』と安藤サクラのとんでもない凄さ

『万引き家族』は、是枝裕和監督の最新作であり、第71回カンヌ国際映画祭で日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した作品。

この『万引き家族』についてコトブキは「すべての作品というわけではないが、是枝監督の作風を語る上で重要なキーワードと言えば“家族”の描き方。」、「今作の舞台は東京の下町。タイトルどおり、生きていくために万引きを重ねている家族の物語だが、もちろんそれだけじゃない。どこまで話すべきか難しいところですが、普通の家族とは言えない家族の関係性が是枝監督ならではの視点で描かれている。」と解説した。

是枝監督と言えば子役には台本を渡さず、現場でシチュエーションを口頭で伝え、自由に演技してもらう演出でも有名。是枝作品の代表作の一つ『誰も知らない』(2004年)では、当時14歳の柳楽優弥が「カンヌ国際映画祭」で最優秀男優賞を受賞している。

しかし、コトブキはこの作品でのベストアクトは母親役の安藤サクラだと断言する。

「今作に出演している子役も本当に素晴らしい。カンヌでも高い評価を受けています。ただ、この作品での安藤サクラさんは一生に一度の演技と言ってしまいたいような迫力。そのくらいの衝撃を受けました。」と語り、「安藤さん演じるお母さんはパートで働いているんですが、職場の人員整理のために、同僚か自分のどちらかがクビになりそうになる。結果、同僚に弱みを握られて自分が辞めるしかなくなるのですが、ここでの安藤さんがとにかく必見なんです。」、「そのシーンは安藤さんの感情と表情の移り変わりが伝わる長いタメの演技なのですが、とんでもない緊張感。役者の個性を最大限に活かして役者の魅力を引き出す是枝監督の演出力も本当に凄い。映画の見所の一つです。」と評している。

さらに「安藤サクラさんの演技については、カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めた女優のケイト・ブランシェットも大絶賛していたとか。是枝監督の記者会見によると『今後、自分が泣くシーンを演じるとしたら、安藤サクラの泣きの演技を思い出す。安藤サクラの涙の演技を真似することがあるかもしれない』とまで語っていたそうです」と解説。

終盤には、日本の映画界についても言及し、「是枝監督も以前から言われていることですが、日本映画は国内をターゲットした作品が多い。それを全て否定するわけではないが、映画はいろんな意味で国境を越える文化。「日本映画なんて…」と思ってしまっている人も少なくないかもしれないが、オリジナル脚本で刺激的な作品を撮っている20代・30代の監督も多い。今回『万引き家族』がパルムドールを取ったことがキッカケに日本映画界が改めて盛り上がっていって欲しい。」と語っている。

Webラジオ「コトブキツカサのオールナイトニッポンi(第43回)」は、期間限定で無料で聴くことが出来る。

【タイトル】コトブキツカサのオールナイトニッポンi
【メール】 kotobuki@allnightnippon.com
【ハガキ】〒100-8439 ニッポン放送 『コトブキツカサのオールナイトニッポンi』係
【配信日】毎週木曜日
【第43回URL】https://i.allnightnippon.com/p/e_anni_kotobuki_043

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