女優はオンとオフをどう切り替える? 黒木瞳と広末涼子の場合
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6月14日放送 ゲスト:女優 広末涼子 第4回
大手銀行の出世コースから外れ、そのまま定年退職した田代壮介を主人公にしたハートフルコメディ映画『終わった人』。舘ひろし・黒木瞳が夫婦を演じる。広末涼子が演じるのは、主人公・壮介が大学院を卒業するために通うカルチャースクールの受付嬢の浜田久里。同じ岩手県出身で、男性を勘違いさせる言動をする天然な一面を持つ女性。
黒木)涼子ちゃんは仕事が無い時はどうしているの?
広末)お仕事とは違う、主婦としてのプラスアルファを楽しむようにしています。お家に帰ってからは台本も開かないです。
黒木)へえ~、いつ開くの?
広末)移動中とか、帰る前に1時間だけ読んで帰ろうとか。家だとどうしても生活優先になってしまって、感情移入できないことに早い段階で気がついて(笑)。
まだ子供が1人の時であったにも関わらず、復帰して映画の台本を読んだ時に、その役は未婚で、恋をして、その役はクリスマスに失恋をする役だったんです。その失恋が家で読んだ時に全く悲しくならなくて。それよりも子供のこととか生活の方が優先になっちゃって、だからもうお家で読んだらいけないんだって思いました。それからは珈琲屋さんとか静かなところで読むようにしています。
黒木)そうなんだ。いろいろですね。私なんか、誰かがいてもフッとその世界に入っていけちゃう。
広末)凄いです。だってそれ、入っている時に声を掛けられると嫌になりませんか?
黒木)そうだけど、うん、はいはいって。「ごはんー」とか言われてもはいはいって。そこに犬とかが来てもまたやって。
広末)そういうのが不器用なのかもしれないです。どっちかにしたいのかも。
黒木)ああー、タイプですよね。
3人の息子さんたちは、女優、広末涼子だってことは知っているのですよね?
広末)自分の仕事については知らないのだなって最近知りました。あまり私が仕事をしているところを見ていないので、家でも台本を開かないし、現場にも連れて行ったことがないし。テレビで観ることはあっても、仕事をしている人だという感覚はあまりないです。
黒木)テレビや映画なんかも観てくださる?
広末)そうですね、観ますね。
黒木)感想は?
広末)漫画が原作のようなテンポのいいものだったら気に入って観たり、シリアスなものは観せなかったり。
興味を持てば観せる、といったもう本当にお客さんといった感じです。私が何かをしているという感覚ではなく(笑)。
黒木)じゃあもうオンとオフはっきりしている感じね。
広末涼子/女優
1980年、高知県高知市出身。
1994年、中学2年生のときにCMオーディションに優勝して芸能界デビュー。その後、数々のCMに出演して社会現象ともいえる人気を獲得。
1997年、歌手デビュー。紅白歌合戦に出場。
1997年、映画「20世紀ノスタルジア」で映画初主演。
1999年、映画「秘密」「鉄道員」に出演。日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。
2008年、映画「おくりびと」に出演。日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。そのほか、数々の映画・ドラマ・舞台で活躍。
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