上白石萌音、今だから明かす舞台稽古中の苦悩「辛くてたまらなかった」

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6月15日(金) 深夜放送のラジオ番組「上白石萌音 good-night letter」で、パーソナリティの上白石萌音が、出演していた舞台『火星の二人』が先日千秋楽を迎えたことを受け、現在の心境を語った。

上白石萌音、今だから明かす舞台稽古中の苦悩「辛くてたまらなかった」

『火星の二人』は、竹中直人と生瀬勝久による演劇ユニット「竹生企画」第3弾として行われた舞台で、4月10日(火)のシアタークリエから6月3日(日)の福岡・久留米公演まで、全国15公演を行ってきた。3月から稽古が始まり、そこから3ヶ月に渡って竹中や生瀬といった豪華な先輩たちと充実した日々を送っていたという上白石は、終わったばかりで現在ロスに陥っている状態だという。

今の心境について、「思い返してみると、一瞬一瞬、皆さんと交わした言葉の一言一言が、全部宝物だなって思います。」と語った上白石。だが実は、稽古中は辛くてたまらなかったのだそうで、今だからこそ言えるそのときの心境について明かした。

「今だから言っちゃいますけど、稽古中は本当に辛くて。やっぱり大先輩方のお芝居を目の当たりにすると、凹むわけですよ。ドラマや映画だとシーンごとに撮影するのでどんどんOKがもらえていくんですけど、稽古は何を指標にしたらいいか分からないし、でも周りの方々は伸び伸びとやってらっしゃって。はぁ…私こんなに芝居できなかったっけ?と思って、毎日凹んで。(稽古の)帰りの電車とか、ウルフルズを爆音で聴いて帰っていましたからね(笑)『とにかく笑えれば~♪情けない帰り道~♪』ってね(笑) 泣きそうになりながら電車に揺られていました。

でもそこまでお芝居で悔しい!できない!って思ったのは久しぶりだったので、感覚が麻痺していたのかなぁと思って。だからやっぱり、舞台はやっていかなければいけないなと思いました。(ドラマや映画と、舞台は)どちらにも良さは有って、一概には言えないですけど、私の原点は舞台なので、改めてそんなことを思いましたね。」

この公演を通じて、改めて舞台にチャレンジすることの大切さに気がついたという上白石。辛い稽古場を経て舞台に立つことで楽しさがどんどん積み重なっていき、マイナスがどんどんプラスに変わっていったそうで、「お芝居やってきて良かったなと思いました。」と語った。

また、番組後半にはThe Fishmansの『いかれたBaby』をピアノ弾き語りのスタジオライブで披露。この『いかれたBaby』は、上白石が稽古中に凹んでいたときに、上白石が演じる役柄に近い主人公を描いた楽曲として、竹中が教えてくれた曲なのだという。「君はいかれたBabyになりなさい」という言葉とともにヒントとして与えてくれたその楽曲を、上白石はお守りのように聴いていたといい、「最後に(自らの役柄との)お別れの意味を込めて歌っておこうと思って、聴いていただきました」と、この楽曲に込めた思いを語った。

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